興味の幅を広げることで目の前が広がる自分の知らない全く新しい世界

興味の幅を広げることで
目の前が広がる
自分の知らない

全く新しい世界
実習参加者
H.Uさん
実習前
専門学校卒業後、自身で就職活動を行っていたが、中々上手くいかない日々を過ごしていた。
実習後
若者正社員チャレンジ事業で自分の興味がある仕事に出会い、職場の人間関係にも恵まれ、充実した日々を送っている。
H.Uさんの実習先は、1948年創業の万能試験機・硬さ試験機等の材料試験機および質量計・測定器の製作・販売・メンテナンスを行っている会社です。「使用者の一番身近にいる会社」をモットーに、試験機器の管理をサポートしています。若者正社員チャレンジ事業に参加されたきっかけや、実習先に就職された経緯まで、詳しく話を聞きました。
若者正社員チャレンジ事業に申し込まれたきっかけを教えてください。

若者正社員チャレンジ事業に申し込まれたきっかけを教えてください。

最初に若者正社員チャレンジ事業というプログラムを知ったのは、YouTube広告でした。専門学校を卒業してから1年ほど経ち、就職が決まらずに悩んでいました。個人的に求人を探したり、他のサービスも利用してみたりしましたが、うまくいかない日々が続きました。ある日、YouTubeを見ていたときに若者正社員チャレンジ事業の広告を見つけ、実際の企業で実習を受けることができるという点に非常に魅力を感じました。まずは合同企業説明会に参加することにしました。ほとんど思い付きのような突発的な行動でしたが、奨励金が出ることや、事前準備として社会人マナーの講習や履歴書作成のサポートもしてもらえるということで、申し込みを決めました。

実習先はどのような基準で決めたのですか?

実習先はどのような基準で決めたのですか?

まず、私が最も重視したのは、どんな人と働くのかという点です。次に、業務内容に注目しました。合同企業説明会で唯一であった工学系の業務に興味を抱き、話を聞いていく中で社長のユニークな話し方に惹かれました。また、特殊な仕事であることにも魅力を感じました。工学系の職場は男性優位であるというイメージがあったのですが、実際の見学や実習で杞憂だと分かりました。結果的に、楽しくやりがいのある職場を選びました。製造業といえば、作るイメージがありますが、ここでは作られたものが正しく動作するか確認し、必要なメンテナンスを行ってからお客様に返すカスタマーサービスも含まれます。初めて触れた金属の硬さを見る作業など、ワクワク感を感じました。

実習では具体的にどんなことをしていましたか?

実習では具体的にどんなことをしていましたか?

実習内容は大きく分けて「社内での作業」と「出張への同行」の二つでした。前者は工場内で工具の使い方や工学の基礎知識を教えてもらいました。また、貸出用として所有している機械の整備も、教えてもらいながら行いました。後者は、取引先企業に訪問して据え付けられている機械の整備を見学し、清掃などを可能な範囲で行いました。実際に稼働している工場の中に入るというのも、なかなかできない体験だと思います。実習中、分からないことはすぐに質問することができましたし、手順書などもあったのでじっくり取り組むことができました。20日間という短い期間でしたが、最終日には課題として提示されていた整備が一人でできるまでになっていました。

実習先の雰囲気や社員のイメージはどうでしたか?

実習先の雰囲気や社員のイメージはどうでしたか?

最初に訪問して感じたのは「ワクワクする場所」でした。いったい何に使うのか見当もつかない工具や金属の塊に、知っている工具でさえ普段目にしない数が置かれていました。雑然としているように見えましたが、同時に「これが実際に稼働している企業の内部か」という実感も湧きました。男性がほとんどの職場ですし、始めのうちはお互いどう話せばよいやら探り探りでしたが、皆さんおしゃべり好きで気さくな方たちばかりでした。工学的な知識が全くなかったので作業内容をどう質問すべきか考えあぐねている時に、「これはこういうもので、今はこんなことしているんだよ」と教えてくださったり、出張の時も色々な部分で気を使っていただいたりと、過ごしやすい環境でした。

実習後、同社に就職されましたが、決め手は何でしたか?

実習後、同社に就職されましたが、決め手は何でしたか?

応募を決めた理由は主に三つあります。一つ目は、業務内容に強い魅力を感じ、興味や意欲をもって仕事が続けられそうだと考えたからです。試験機の校正という仕事はものづくりの根幹を担う要素のひとつですし、やり方は変わったとしてもずっと残り続ける仕事だと思っています。二つ目は、「この人たちとなら上手くやっていけそうだ」という確信が持てたからです。実習を通して、私の性格や性質を理解して受け入れてもらえたという実感がありましたし、積極的にコミュニケーションをとってくださる方が多く、何か困ったことがあってもすぐに報告を上げられる環境も構築されていました。三つ目は、自分の能力が活かせる場所だと思ったからです。手先の器用さもそうでしたが、チェックリストの作成やSNSや動画投稿サイトを活用していきたいという社長の意向について、自分が学んできたことを活かすチャンスだと直感しました。

これから参加される方へ一言お願いします

自分のやりたいことがわからない方は、まず自分が興味を持てる範囲を少しずつ広げていくことが大切だと思います。そのために若者正社員チャレンジ事業に参加するのはとても有意義だと思います。若者正社員チャレンジ事業には多くの業種、多くの人が参加しているので、一度にたくさんの情報を得るチャンスです。その上、分からないことをすぐに質問、相談することができる、助けを求めやすい環境も同時に得られます。ぜひ、自分が納得できるやり方で、正社員として働くという大きな目標へ向けて頑張ってみてください。

企業担当者の声

H.Uさんを担当された実習先企業担当者より

H.Uさんを担当された実習先企業担当者より

H.Uさんは、個性的な考え方を持っている面白そうな人、という第一印象でした。そのため、正直、弊社の従業員たちと「仲良く仕事が出来るだろうか?」とも思いましたが、その不安は直ぐに解消されました。本人の明るい性格と、気さくな発言、また仕事に対する真摯な姿勢で、実習中ではありましたが、まるで既に働いている従業員のように、会社に馴染んでいたのを覚えています。

これから参加される方へ
日本には300万近くの企業が存在し、その99%が中小企業です。この事業では、皆さんが今まで知ることも見ることも叶わなかった企業との出会いが待っています。是非、この事業の醍醐味である”チャレンジ”をして、自分なりの働き方や生き方が出来る企業との、良い出会いがあることを願っています。