派遣から正社員になるのは難しい?正社員を目指す方法を紹介

派遣から正社員を目指す方法にはいくつか種類があります。派遣会社の活用や転職支援サービスの利用などがあるため、自分に合ったルートを選んで正しく対策することが大切です。今回は派遣から正社員を目指す具体的なルートや成功させるコツなどを解説します。

派遣から正社員になる方法は主に4つ

派遣から正社員になる方法は、主に以下の4つです。

  1. 1.紹介予定派遣で働く
  2. 2.現在の派遣先企業で正社員登用される
  3. 3.派遣会社で正社員(無期雇用派遣)として登用される
  4. 4.転職支援サービスを利用する

1.紹介予定派遣で働く

「紹介予定派遣」とは、最長で6カ月勤務した後、派遣先の企業に直接雇用される制度のことです。直接雇用される前に職場の雰囲気を把握して、職場の方ともコミュニケーションを取れるため、入社後のミスマッチを防げます。

ただし、紹介予定派遣で働いたからといっても、6カ月後に必ず直接雇用されるわけではありません。派遣期間中に社員と企業がお互いに検討し、双方の合意のもとで初めて直接雇用が成立します。将来的に直接雇用の可能性があるため、一般的には派遣として働く前に面接や書類審査を行います。また、直接雇用の雇用形態が、正社員ではなく契約社員というケースもあります。収入や福利厚生などの労働条件も派遣の時とは異なるケースがあるため、派遣で就業開始する前に、必ず確認しておきましょう。

紹介予定派遣の詳細は、以下のページで解説しています。さらに詳しく知りたい方はあわせてこちらもご覧ください。

紹介予定派遣とは?通常の派遣との違いとメリット

2.現在の派遣先企業で正社員登用される

派遣先企業によっては「正社員登用制度」を設けている場合があります。正社員登用制度を活用すれば、紹介予定派遣とは別枠で直接雇用されることも可能です。企業側としても、職場の雰囲気や業務に慣れている人物を雇用できるため、未経験者を一から教育するよりもコストを削減できます。

ただし、正社員登用制度は法律で定められたルールではありません。制度が整備されているかは、企業の裁量に任されています。正社員登用までの期間や試験の有無なども異なります。気になる人は、まずはその企業において、派遣から正社員の登用実績が過去にあったかどうか、派遣会社の担当者に確認するとよいでしょう。

3.派遣会社で正社員(無期雇用派遣)として登用される

正社員とは異なる、有期雇用派遣の仕組み

派遣先ではなく「所属する派遣会社の正社員(無期雇用派遣社員)」として登用される道もあります。

無期雇用派遣の場合は、現在の派遣会社と期間の定めがない形で契約を継続することになります。「派遣会社」と無期雇用契約を結ぶため、仮に「派遣先企業」での就業が発生せずに、働いていない期間があっても、原則として給与や休業手当が支払われます。従来の有期雇用より安定した雇用を望める点が魅力といえます。

派遣法では同一の派遣先で働ける期間が定められており、期間の制限を受けて雇用が不安定になる懸念があります。雇用の安定を図る措置の一つとして、無期雇用制度が整備されているのです。無期雇用派遣の詳細は、以下のページで解説しています。さらに詳しく知りたい方はこちらのページもチェックしてみてください。

「無期雇用派遣」とは何か知りたい!

4.転職支援サービスを利用する

確実に正社員での入社を狙うのであれば、転職支援サービスを活用するのも一つの手です。転職支援サービスでは、正社員の求人を紹介してもらえます。

アデコの転職支援サービスでも、派遣から正社員になりたい方を積極的にサポートしています。各職種・業界に特化したコンサルタントが専任で一人ひとりに寄り添い、内定まで丁寧に支援します。転職支援サービスの詳細は、以下のページで解説しています。正社員を目指しているという方はぜひ一度ご覧ください。

「アデコの転職支援サービスの特長」を詳しくみる

派遣会社を活用して正社員(直接雇用)を目指すには?

上記で解説したように、派遣から正社員を目指す方法としては、派遣会社の活用や転職支援サービスの利用が有効です。

派遣会社(紹介予定派遣や正社員登用など)を活用する場合、制度があっても全員が正社員になれるわけではありません。派遣社員を正社員登用するかは企業の考え方次第であり、試験や面接で不採用となる可能性もあります。派遣会社を活用して正社員を目指すのであれば、以下のコツを意識して、油断せずに日々の業務にしっかり取り組みましょう。

  • 業務や職種の経験を積む
  • 業務において成果を残す
  • 日々の業務に真面目に取り組む
  • 採用基準を確認して対策しておく
  • 職場内でのコミュニケーションに気を遣う

業務や職種の経験を積む

派遣会社を活用して正社員を目指す際は、特定の業務や職種の経験を積むことが重要です。

派遣先が、派遣社員から正社員(直接雇用)に切り替える大きな理由として「職場の戦力になることを期待している」という点が挙げられます。派遣期間に業務や職種に慣れている人なら、正社員に切り替えた際に一から教育する必要がありません。即戦力として働いてもらえます。正社員に切り替えると、給与面・福利厚生・社会保険など企業側の負担も増えるため、早期に活躍してほしいと考えるのは自然です。派遣社員の時に積極的にお仕事へ取り組み、企業で求められるスキルを身につけておいて、正社員雇用されやすい状態を作っておきましょう。

業務において成果を残す

上記とも関連しますが、正社員として雇用されるためには、派遣社員の時に成果を残しておくことが大切です。企業としては職場に貢献してくれる人を正社員として雇用したいと考えるためです。

職種や業務内容にもよりますが、具体的な成果の例として以下が挙げられます。

  • テレアポ獲得件数でトップの成績を収める
  • 顧客からの問い合わせ対応件数が部署内で一番多い
  • 派遣社員のリーダーとして別のスタッフの教育を行った

可能であれば、数値で提示できる成果を残すと、客観的に能力を示せるので、正社員登用の際に有利に働くでしょう。

日々の業務に真面目に取り組む

企業は「日々の業務を真面目に遂行してくれる」と判断できる人を正社員として求めています。

真面目さをアピールするためには、「遅刻をしない」「与えられた業務の納期を遵守する」など、当たり前の内容をきっちり守ることが重要です。

採用基準を確認して対策しておく

派遣社員を正社員として登用する際の採用基準は法律で定められておらず、企業ごとで異なります。登用時にペーパーテストや面接、レポート作成などを設けているケースもあります。採用基準を把握しておかないと、職場で実績を収めていても採用されないこともあるため、事前に確認しておきましょう。

職場内でのコミュニケーションに気を遣う

派遣先の方とのコミュニケーションを疎かにしていると、職場内での評価が低くなったり、悪い印象を持たれてしまったりする懸念があります。正社員登用を目指す際に不利に働く可能性もあるため、要注意です。

また正社員登用後を考えても派遣先の方と良好な関係を築いておくのに越したことはありません。無理のない範囲でコミュニケーションをとっておきましょう。「普段からしっかりと挨拶をする」「仕事上でマナーをもって接する」など、最低限のコミュニケーションは意識しておきましょう。

派遣から正社員への転職を目指すには?

現在の職場に正社員登用制度がない(あるいは登用実績がない)という場合、派遣から正社員への切り替えは難しい可能性もあります。その場合は正社員の求人に焦点を絞って、主体的に転職活動をしてみるのもおすすめです。

正社員に転職するためには、以下のポイントを意識することが大切です。

  • 転職支援サービスを活用する
  • 希望する職種や業界の理解を深める
  • お仕事で得られた経験・強みを整理する

転職支援サービスを活用する

派遣社員から正社員を目指す際には、可能な限り転職支援サービスを活用することをおすすめします。

もし今まで正規雇用の経験がない状態から、正社員へと転職を希望する場合、転職活動がスムーズにいくとは限りません。そんな中で、正社員への転職を成功させるためには、現職での経験や実績を整理し、適切にアピールするのはとても重要です。

転職支援サービスを活用すれば、自己分析や応募書類の書き方、面接の仕方までしっかりとサポートしてもらえます。また、転職支援を行っている会社では、企業のウェブサイトや求人媒体など一般に公開していない求人もたくさん保有していることがあります。転職活動をスムーズに進めたいと考える方や、一人で転職活動を進めることに少しでも不安のある方は、迷わず転職支援サービスを活用してみることをおすすめします。

人財ビジネスで実績があるアデコの転職支援サービスでは、一人ひとりのスキルや価値観に合わせてサポートいたします。正社員への転職を考えているという方は、まずはお気軽にアデコへご相談ください。
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希望する職種や業界の理解を深める

どのような職種や業界に転職するにしても、該当する分野の理解を深めておくことは重要です。特定の分野の知見があって、それを生かして転職するのであれば希望する業界や職種への理解を深めておくことで、企業が「どんなスキルを評価してくれるか」もある程度把握できます。

企業が求めることを把握できれば、転職活動を進める中で「派遣社員としての就業経験で培ったスキルどのようにアピールするか」という点も適切に判断できるでしょう。派遣社員の時と異なる業種や職種に転職する際も同様に、希望する業界や職種を理解することが大切です。それを踏まえて、どのように自己アピールすべきかを考えることができますし、企業側にも「未経験だが熱意を持って調査している」という印象を与えられます。


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業務で得られた経験・強みを整理する

転職活動をする上で、過去の業務の中で得た経験や自分の強みを整理することは欠かせません。

どんな業務であっても、そこから学んだスキルや経験は必ずあるはずです。例えば「事務職」なら、OAスキルと経験に加え、各作業にミスがないよう細かくチェックするノウハウなども身につけているでしょう。「営業」であれば、顧客の話を聞く傾聴力や提案力が培われているはずです。

他にも「職場で評価された体験」「失敗を上手くリカバリーした体験」などを整理してみると、過去の業務を通じて得られた経験がいくつか思いつくかもしれません。経験や強みを整理することで、転職活動時に自分をアピールする材料として活用できます。派遣で培った経験や得られた強みをアピールできれば、仮に正社員の経験がなかったとしても、採用される可能性は十分あるでしょう。

派遣から正社員への転職には転職支援サービスの利用がおすすめ

このページでは、派遣から正社員を目指す具体的なルートや成功のコツなどを解説しました。解説した内容は以下の通りです。

  • 派遣から正社員を目指す方法としては「紹介予定派遣の活用」「転職支援サービスの利用」などが挙げられる
  • 派遣先の企業で正社員登用を目指すのであれば、日頃から業務に真面目に取り組み成果を残すことが大切になる

派遣から正社員を目指す際には、正社員として登用されるだけでなく、正社員として転職するという選択肢もあります。正社員として働きたいと思っている方は、ぜひアデコの転職支援サービスを検討してみてください。

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