「事務職への転職を成功させるには?」
「未経験だけど事務職に挑戦したい!」
「転職には資格があったほうが良いの?」
事務職への転職を検討する際は、資格の有無や、経験に応じた求人の探し方などが重要になります。また、事務職の種類を知ったうえで、「自分が目指すところではどんなスキルや経験が要求されるのか?」を把握することも重要です。
本記事では、事務職への転職を成功させるポイントや役立つ資格などについて解説します。
目次
未経験から事務職への転職を成功させるためのポイント
未経験から事務職への転職を目指す際は、以下のポイントを押さえることが重要です。
- 「未経験歓迎」の求人が多い業界にチャレンジする
- どんな事務職を希望するか明確にする
- 資格を取得しておく
「未経験歓迎」の求人が多い業界にチャレンジする
求人をチェックして「未経験歓迎」という記載が多い業界にチャレンジしましょう。
一例として、以下の業界は「未経験歓迎」の事務の求人が多い傾向にあります。
- IT・Web・通信業界
- 保険・金融業界
- 広告などのマスコミ業界
上記はいずれも、人々の生活に密接に関わる領域で、かつ変化の激しいIT技術を駆使したサービスの提供も盛んなため、直近で求人が活況な業界といえるでしょう。
上記の業界以外でも、企業や部署によっては未経験歓迎としているケースもあります。「人気の業界だから未経験は無理かも」と諦めずに、まずは事務職の求人内容をチェックしてみましょう。
どんな事務職を希望するか明確にする
事務職を希望する際は、具体的に「どんな種類か?」を明確にしておきましょう。
一言で事務職といっても、以下のようにさまざまな種類があります
- 一般事務
- 営業事務
- 総務事務
- 経理事務
- 貿易事務
- 金融事務
など
上記の各事務職は業務内容が異なるため、それぞれで求められるスキルや経験も変わります。例えば以下のような違いがあります。
- 一般事務:事務作業全般を行う。具体的には、書類作成・データ入力・ファイル整理・電話対応・郵便物の仕分けなど。
- 営業事務:営業に関わる事務作業をサポートする。具体的には、営業資料の作成・請求書作成・商品の受発注管理・顧客管理など。
- 総務事務:会社全体の事務作業をサポートする。具体的には、備品管理・建物の防災管理・社内イベントの運営など。
- 経理事務:経理に関する事務作業を行う。具体的には、伝票施策・経費精算・帳簿の作成・出入金管理など。
- 貿易事務:輸出および輸入に関わる事務作業をサポートする。具体的には、受発注から、通関手続き、倉庫手配、売掛買掛金の回収・支払いなどを行います
- 金融事務:銀行や保険など金融機関での事務作業をサポートする。具体的には、専用端末を使った取引内容の入力や、金融商品に関する書類チェック、契約手続きなど。
上記の業務の違いを把握しておけば、必要な資格や面接でのアプローチ方法なども判断しやすいです。例えば経理事務を希望するのであれば、経理関連の書類処理や初歩的な知識をアピールするために「簿記3級」などの資格取得を検討してもよいでしょう。
資格を取得しておく
上記いずれの事務職を未経験から目指すうえでは、資格を取得しておくと転職を有利に進められるでしょう。
なぜなら、資格を取得することで事務職の知識を蓄積できますし、企業に対して、希望する仕事に対する興味・関心の度合いや、やる気をアピールできるからです
事務職への転職に役立つ資格
具体的に事務職の転職に役立つ資格をチェックしておきましょう。企業によっては給与アップにつながるケースもあります。とくに事務職は、営業のように数値でのアピールが難しいため、資格を活用して基礎知識の習得やスキルを示すことが重要です。
事務職への転職に役立つ資格は、以下のように幅広く存在します。
- MOS
- 秘書検定
- 日商PC検定
- 医療事務関連
- TOEIC
- 簿記
- 社会保険労務士
- 医療事務
- 司書
など
MOSや秘書検定、日商PC検定などは、社会人としての知識やソフトの基礎スキルを身に付けるために活用できます。
より自分の能力をアピールしたい場合は、「TOIECのスコア○○以上を取得する」「会計士や税理士の知識を身につける」なども有効的です。難易度の高い資格については、入社して実務を経験しながら取得したいというプランをアピールすることも良いでしょう。
求人の中には、そもそも「資格を取得しなければ応募できない」ケースもあるので注意しましょう。
その他のおすすめ資格や具体的な解説については、以下の記事も参考にしてください。
事務職で役立つ資格について詳しくはこちら
「事務職が向いているか」もチェック
事務職に転職する際は「そもそも事務職が向いているか」も考えておきましょう。
事務職は採用倍率が非常に高い傾向にあります。実際に、2022年10月時点における事務職の有効求人倍率をチェックすると「0.45倍」という結果になりました。
参考:厚生労働省
上記の数値からわかるように事務職は狭き門であるため、転職するなら事前準備が必要になります。この転職前の準備として必要な項目のひとつが「自分が事務職に向いているかを考える」ということです。
事務職に向いていなければ履歴書作成や面接でアピールできることが少なくなってしまいますし、仮に転職できても長続きないリスクもあります。以下のチェック項目を見て、自分に事務職が向いているかを確認しましょう。
- PC操作に抵抗がない
- 細やかな作業や繰り返しの業務に取り組める
- オフィス内で適切なコミュニケーションを取ることができる
PC操作に抵抗がない
事務職の仕事はPC操作がメインとなるため、PC全般的な操作ができるかどうかは重要な要素です。現在ではほとんどの人がスマホやPCを持っていることから、基本的にはそこまで心配しすぎる必要はないかもしれません。
とはいえ、事務職では毎日8時間近くPCを操作することになるため、人によっては抵抗や苦痛を感じることもあるでしょう。長時間のPC操作も考慮して、問題なく続けられるかは確認が必要です。
細やかな作業や繰り返しの業務に取り組める
事務職では基本的に、以下のような細かい作業や繰り返し業務がメインとなります。
- データ入力
- 書類作成・整理
- 郵送対応
- 備品管理
ルーティンワークが多いため、人によっては変化がなくストレスを感じるかもしれません。一方で、毎日決まった業務をていねいに進められる人にとっては適職です。
オフィス内で適切なコミュニケーションを取ることができる
事務職は基本的にオフィス内で仕事をするため、顔を合わせるメンバーも限られます。毎日の業務を円滑に進めるには、限られたメンバーとのコミュニケーションが重要です。職場内の人間関係にトラブルが生じると、業務に支障がでてしまうかもしれません。
とはいえ、無理に相手に合わせすぎる必要はありません。「気持ちよく挨拶する」「作業をていねいに行う」「共有・報告を適切に行う」「失敗した場合は素直に認めて謝る」「感謝やお礼をしっかり伝える」など、社会人としてのマナーを守ることから始めれば、大きな問題はないはずです。
事務職の転職で意識するポイント
事務職で転職を目指す際は、他にも以下のポイントを意識しましょう。
- 自分のスキルを棚卸しする
- 志望動機や自己PRを作り込む
- 転職エージェントを活用する
自分のスキルを棚卸しする
転職にあたっては、自分のスキルを棚卸ししましょう。自分のスキルを棚卸しすることで、アピールポイントを具体的に考える際の参考になります。
スキルを棚卸しする際は、具体的な根拠を持って「何ができるのか?」を深掘りすることが大切です。具体的には、今まで経験した業務内容を箇条書きに書き出して、その中からこれから応募する職種の焦点をあててまとめていきます。
志望動機や自己PRを作り込む
上記の「スキルの棚卸し」と関連して、志望動機や自己PRも作り込みましょう。事務職に限らず、転職する際は志望動機や自己PRをチェックされます。
企業としては、なるべく「長期で働いてくれる人材を採用したい」と考えています。ミスマッチを減らし長期で活躍できる人材を採用するためにも、未経験者を採用する場合は特に、志望動機や自己PRを重視する傾向があります。
具体的に志望動機や自己PRを作る際は、以下のポイントを押さえましょう。
- ExcelやPowerPointを使ったデータ入力や資料作成など、基礎的なPCスキルをアピールする
- 希望する事務職に関連する資格、もしくは取得に向けた勉強中であることをアピールする
- 自分のスキルや経験をどのように事務職で生かせるかまとめる
- 入社後のビジョンや目標をアピールする
「自分のスキルや経験をどのように事務職で生かせるか」については、例えば「前職の営業経験を通して、サポートしてくれる事務職の重要性を感じ、裏方で働くことに魅力を感じた」「仕事の正確さを評価され、事務業務全体のチェック担当を任された経験がある」といった方向性でまとめるとよいでしょう。
転職エージェントを活用する
転職の際は転職エージェントの活用も検討してみてください。転職エージェントでは、豊富な転職支援の実績をもとに、さまざまな観点からアドバイスをしてくれます。
事務職に限らず未経験分野へ転職する場合、業界・職種に関する知識や業務内容はプロから教えてもらったほうが、転職後のイメージが湧きやすいです。履歴書や面接のポイントなども指導してもらえるため、採用される可能性がグッと上がります。
とくに面接対策や志望動機のブラッシュアップを自分ひとりで行うのは困難です。第三者からプロ視点でアドバイスをもらったほうが、効率よく準備できます。
また、転職エージェントを利用する際は複数のサービスを使って比較することもよいでしょう。各サービスで特徴や自分との相性が異なるため、複数の選択肢からマッチするコンサルタントを見つけることが大切です。
未経験から事務職に転職するなら転職支援サービスでサポートを受けよう
未経験から事務職に転職する際は、自分に向いているかをチェックしたうえで、「資格を取得する」「スキルを棚卸しする」などのポイントを押さえましょう。とくに未経験からの挑戦では、相手に納得感を持たせられる志望動機や自己PRを練り上げることが必要です。
とはいえ、志望動機の作成や面接対策を行うのは簡単ではありません。第三者の客観的な意見がなければ、適切な対策ができているかも判断しにくいです。
第三者からアドバイスを求めるのであれば、転職支援サービスも活用しましょう。転職支援サービスであれば、業界のプロから面接や履歴書作成などに関するアドバイスを受けられます。
アデコでも、事務職はもちろん幅広い業種・職種における転職支援を行っているため、ぜひ選択肢のひとつとしてご検討ください。