企業のバックオフィス業務における課題を解決し続け、今年で創業36年を数えるアルファテックス株式会社。「コンサルティングサービス」「業務サービス」「ITサービス」の3つのサービスをかけあわせ、バックオフィス業務の課題発見から解決まで、顧客の“伴走者”として企業を支え続けています。
アルファテックス:https://www.alfa-teccs.co.jp/
そんなアルファテックスは、昨年Adecco Academyを試験的に導入し、2023年度の新入社員研修からAdecco Academyを正式に導入。その背景には、刻々と変化する社会環境に順応したいという目的がありました。
ご依頼者さま:
アルファテックス株式会社
コーポレート本部 西脇智宏さま(写真右)
導入前の課題
- 日々変化する社会環境において、お客様へ価値を提供し続けることに難しさを感じていた
Adeccoを選んだ決め手
- 新入社員研修において、Eラーニングによるインプットとワークショップによるアウトプットの二本立てが魅力に
導入後の成果・効果
- DX基礎知識の習得、およびアップスキリングの重要性を改めて認識できた
激変する社会で、お客様に価値を提供し続けるために。Adecco Academy導入に踏み切った背景
――Adecco Academy導入の背景を教えてください。
西脇さま 日本の人口は、2004年をピークに減少しているのはご存知の通りかと思います。日本経済をけん引する労働者や消費者も減少しつつあり、これまでの大量生産・大量消費の時代は終わりを告げて、現代はモノやサービスが行き渡った“そこそこ満足な社会”になったと思います。
これは、個人の働き方やライフスタイルにも影響を及ぼしています。たとえば、昔は家を持つ、車を買う、子供を大学に行かせるなど、幸せの定義と呼ばれるものがハッキリしていました。一方、現代ではインターネットの普及によりさまざまな情報が行き渡り、幸せの定義も人それぞれ、つまり多様化が進んでいます。
このように激変する社会の中で、当社は創業から36年を迎えました。大切にしているのは、「お客さまに徹底的に寄り添い、お客さまの成功体験を一緒に実現する」ということです。
これからも業務改善のプロとしてお客さまに寄り添いつつ価値を提供し続けるには、刻々と変化する社会環境に追従していく必要があります。そのために必要な基本スキルが、Adecco Academyには凝縮されていると感じ、導入を決めました。
具体的には、DX基礎知識につながるデジタルリテラシー・課題解決力・内発的動機といった要素が揃っているEラーニングと、外部企業との交流が可能なワークショップの二本立てが、新入社員研修において有用だろうとイメージできたことが決め手となりました。
かねてから私自身がアップスキリングの必要性を感じており、昨年、自らPoC(Proof of Concept)として受講してみて、これは活用できるという思いを持って2023年度の新入社員研修に活用させていただきました。
デジタル・課題解決力・内発的動機は若いうちから学ぶほど意味がある
――導入の成果はいかがでしょうか?
西脇さま Adecco Academyを活用した研修が終わったばかりで(取材時点)、直接的な効果はまだ測れていませんが、アップスキリングの重要性の理解は格段に深まったのではないかと思います。
私も受講した「デジタルリテラシー・課題解決力・内発的動機」の三本柱は、若いうちに学べば学ぶほど、今後のキャリアに生かせると強く感じました。
当社では、バックオフィス業務の改善を遂行する上で、お客さま以上にお客さまを深く知ることが重要と考えています。以前は、お客さま自ら「これが欲しい」や「あれをやりたい」など言語化して発信してくれましたが、今は、お客さま自身も答えを持ち合わせていない時代と思います。それは社会環境の変化が激しすぎて、じっくり考える余裕がないのかもしれません。だからこそ我々は、お客様よりもお客様のことを知る必要があり、それを行えるスキルやノウハウが必要だと感じています。
ですので、新入社員にはDXの基礎知識やロジカルシンキング、デザインシンキング、カスタマーセントリシティといった概念を今のうちから身に付け、いち早くバックオフィスの現場でお客さまに還元していってほしいですね。
今回、Adecco Academyに3カ月間取り組んでもらいましたが、来年も新入社員研修の中心と位置づけ、さらにブラッシュアップも期待しつつ継続して活用していきたいと考えています。
キャリア意識を社内に根付かせたい
――今後の展望を教えてください。
西脇さま 将来的には、若手社員からベテラン社員まで幅広く受講してもらいたいと思っています。当社員は、キャリア形成に向けた意識が希薄だと感じ、近年ではMBO(Management by objectives)も導入して、将来のキャリアを見据える取り組みも行っていますが、まだまだ十分ではありません。
また、若手社員に対しては、自分の将来をよりイメージできる先輩社員の存在が少ないのも課題と感じています。私が入社した当時(1988年)は、日々忙しく働く時代ではあったものの、先輩の背中を見て育ち、なりたい人物像のようなものがありました。
今の若手社員にそのような存在がいないわけではありませんが、人材育成担当としてもう少し時間をかけてフォローしつつ、将来のキャリアをイメージできるようにサポートしてあげる必要があると考えています。
私自身、キャリアコンサルタントの資格を持っているので、将来的にはキャリアコンサルティング室も立ち上げたいですね。社内にキャリア意識を根付かせ、アルファテックスらしい人材育成とは何かを考え続けないといけないと思っています。