アデコの派遣社員の皆さまに 「コミュニケーションの悩み」 についてアンケート調査を実施した結果です。人気の高いeラーニング講座「キャリアをつなぐレジリエンス~落ち込んだ時にも、しなやかにのりこえる方法~」の講師で、法政大学教授の坂爪洋美先生から、多くの方が悩んでいる”伝わらない・伝えられない”について、その乗り越え方についてスペシャルメッセージをいただきました。
「コミュニケーションの悩み」アンケート結果
- 調査対象:アデコで就業中の方
- 調査期間:2022年2月25日~3月18日
- 有効回答数:112名
アンケート結果より
アンケート結果から、多くの人が周囲の人とのコミュニケーションに悩んだことがあり、悩みの内容のトップは、「伝わらない・伝えられない」であることがわかります。
「伝わらない・伝えられない」の乗り越え方を考えるべく、この2つを分解しましょう。「伝えられない」は自分がうまく話せないという悩みですが、「伝わらない」には、うまく話せないだけでなく、わかってくれない、という相手の態度に対する悩みが含まれます。
コミュニケーションに悩んだことがない人からのアドバイスには、「相手との距離感」「聞く・聴く」という言葉があります。これらの言葉から「伝わらない・伝えられない」を乗り越えるファースト・ステップを考えてみましょう。
「伝わらない」の背後には、「わかってほしい」という思いがあります。人は距離感の近い人に、わかってくれることをより期待します。「わかってほしい」という思いは、「伝えたい」という思いにつながるので大事にして欲しいのですが、その思いが強くなりすぎると、「わかってくれない」つらさが増えてしまいます。「わかってくれない」と感じた時に、その人との距離感が近すぎないか、期待しすぎていないか振り返ってみるとよいかもしれません。
次に、「伝えられない」を乗り越えるファースト・ステップを「聞く・聴く」から考えます。「伝えられない」は話し方の悩みですが、実は「わからないことを聞く」「相手の話を聴く」ことで、相手に伝わる話し方ができるようになることがあります。聴くことで相手があなたの話を聴く準備ができ、聞くことで相手により的確に話せるようになる、そんなヒントがありそうです。
Q1.コミュニケーションで悩んだことがありますか?
Q2.どんな人間関係で悩むことが多いですか?(複数回答可)
Q3.コミュニケーションのうえで、具体的にはどのような悩みがありますか?(複数回答可)
Q4.悩みを解決するためにどんなことをしますか?(複数回答可)
Q5.コミュニケーションについてどんな講座があったら、受講したいと思いますか?
Q6.Q1でコミュニケーションに悩んだことがないと回答した人にお聞きしました。
コミュニケーションに悩んでいる人にアドバイスをするとしたら、どんなことをアドバイスしますか?
- 相手の行動に振り回されないように、相手との距離感をとるようにする
- なかなか聞きづらい環境が多々あるけど、そんな時こそ『ほんの一歩踏み出す勇気』を意識し聞いてみると意外と次回以降は楽になっている事が多い気がします
- 相手を変えたいなら自分の対応を変える
- 相手の話を最後まで聴く、その後に自分の話を合わせる
- 傾聴とあいづち
- 自分も変われば相手も変わる、相手も変われば言葉も変わる、言葉も変われば態度も変わる事を伝えてあげます
- 大丈夫、大丈夫できてるから自信をもって、肩を叩きながらファイト!って励ましてあげます
- 業務上必要なもの以外でのコミュニケーションは無理をしない
- 自分か気にするほど他人は貴方を気にしてないと伝える
- 見栄を張ったり嘘をつくのはやめたほうが良い
- 行動を起こす
- 20代はコミュニケーションに悩んだが、30代からは自分の感情をコントロールができるようになりあまり悩まなくなった
Q7.年代について
Q8.職種について
Q9.勤続年数について
アンケート総括
法政大学 キャリアデザイン学部キャリアデザイン学科
教授