- Q.「強みを生かして…」のセミナーの中で、「自分が思っているダメな人のダメなところ」は自分を反映しているかも?というお話がありましたが、もう少し詳しく教えてください。
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A.
ポイントはその人のダメを自分はどうしてダメだと思っているのかな?ということ。
例えば、私は「だらしない」人を見るとダメだな~と思います。
だらしない=モノを置きっぱなし、きちんとしまわない、汚れたまま放置するというようなこと。
私の夫は空いているところにすぐモノ(薬とか飲み残しのビール缶とか)を置きます。置く場所を決めても、目の前の空いているところに置きます。で私イライラ!(笑)
職場でも同じで、使ったものを片付けない、汚れたまま放置する人を基本的に「だらしない人」の部類に括って対処します。ではその当人たちはどうか。
「だらしない」とは露とも思っていないんです。
ダンナはちょっと置くぐらい(一度置いたらずっとですが・笑)いいでしょ?的な感覚。
職場の同僚は道具を放置して上司に「だらしない」と言われて、「だらしなくない!」とプンプン怒っていました。ではどうして私はそれらをだらしないと思うのでしょうか?
これは私が育った環境にあります。決してキレイ好きな親ではありませんでしたが、部屋には余計なものを置かずスッキリとした状態を保っていて、テーブルにモノを置きっぱなしにすると「だらしない」と言われて育ちました。そのくせタンスの引き出しは目も当てられない散らかりよう。どこに何が入っているのか全く分かりません。これがとてもイヤで何度も母親とケンカしました。それこそ「だらしない」です。
なので、私は目につかないところほど整理整頓にこだわる傾向があります。
こういった経験から私は「だらしない」を【ダメ】と見ているわけです。
それと同時に、そこにモノを置かないでほしい、キレイにしてほしい、片付けてほしいという思いがあるのです。←ココ大事!こういったことを反映してダメな人のここが【ダメ】と思うようになります。
セミナーではダメなところに焦点を当てるよりも、よいところを見ていこうとお伝えしました。
世の中、苦手なことを「もっと頑張れ」「他の人はできている」「努力が足りない」などと精神論で追い込まれることが多いですよね。こういった考え方がはびこっていては組織で活躍するチャンスが限られてしまうかもしれません。
労働人口がどんどん減少し、様々な人材の活躍がなければ企業の存続が厳しい時代。その人が得意とすること、イキイキと関われることで能力を発揮し、できないこと苦手なことはできる人がフォローする“お互いさま”の世の中であったら、活躍できる場が増えると私は考えています。お互いさまの発想のもとで相手との関わり方を考えたとき、相手が苦手なら私が黙って片付ければいいじゃない?と思うかもしれません。でもその相手に私の気持ちも分かってほしいわけです。
だとしたら、「だらしないからダメじゃん!」というよりは、「私はそこにモノを置いてほしくないから片付けようよ」というほうが次の一歩につながるように思います。ダメだと思うことがいけないのではありません。なぜ自分がダメと思うかを知ることと相手にどうしてほしいと思っているか自分の心うちを知ることが大切なのです。
これによって相手との関わり方に変化をもたらすと私は考えています。
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