強みについて

強み発見セミナーではグループのメンバーから自分の印象をたくさん教えてもらいます。その印象は『強みのかけら』自分の強みを発見するための一つのパーツです。
フィードバックされた強みのかけらをどう捉えたらいいのか？どう活かしたらいいのか？という声がたくさんありましたので、その質問と回答を３つピックアップしてみました。

●質問１
グループワークの際に、時間制限があったため進行役をかってでました。このことが勢いになり会話を始められたこと、その時の私の話し方が堅苦しくなかったことで「話しやすかった」と言ってもらえました。しかし、話の内容を広げ、深めていたのは別の方でした。私は最初以外では相槌くらいで、あまり発言できませんでした。

＜回答＞
私は”きっかけを作れる人”だと思いました。きっとそれがあなたの強みのかけら。それにまつわるこれまでの経験を紐付けていく先に、どう活用するかが見えてきます。その一つとして、今回、進行役（タイムキーパー）を担当したのはどうして？
例えば、

• 咄嗟（勝手）に行動していたのか
• 今回は積極的に関わろうと決めていたのか
• 誰も手をあげなくて仕方なく

など、その理由によってもう少し深くあなたのことを知ることができます。
また、はじめて会う人と普段一緒にいる人では自分の取る行動が変わるということもあるので、今回のセミナー以外でも同じような行動があったかどうかも参考になると思います。

いつも今回のような関わり方になるというのであれば、今のお仕事で何かのきっかけとなるような関わりを続けることが大事で、きっかけを作った後はそれが得意な人に委ねればいいのではと感じました。
今とは違う仕事で活かすというよりも、今の仕事でできる”何か”という感じです。その具体的なことは日ごろから接している方に聞くのが一番。今の職場の方にどうしてほしいか聞いてみてはいかがですか？

●質問２
自分で思っている強みは「第一印象は良いのでよく優しそうと思われ話しかけられやすい」ですが、軽く見られがちなため仕事では活かせなさそうな場合は新たに見つけるしかないのでしょうか。

＜回答＞
あなたが思う自分の強みを詳しくお聞きしたいと思いました。

• 優しそうと思われている
• 話しかけられやすい
• 軽く見られる

をそれぞれにどう受け止めているのか気になったからです。
優しそうと思われること一つとっても、「私はそんなに優しくない」とか「優しく見えるみたいだから優しくしているだけ」ということがままあります。

気兼ねしない友人と過ごしているとき、お酒を飲んだりして気が緩んでいるとき、トラブルが起きた時に咄嗟に出る行動などに人の強みが出やすいと言われています。
そういった時に自分は「優しい」行動をとっているかな？「よく話しかけられる」かな？「軽く見られている」と感じるのかな？と考えてみるとわかりやすいかもしれません。

「仕事では活かせなさそうと思う場合は新たに見つけるしかないのでしょうか」という質問には、上記のようなあなたの思いをもっともっとお聞きしないとお応えできないのです。機会がありましたら、思いを聴かせてくださいね。

●質問３
私の印象は、「笑顔がよい、安心感がある（落ち着いている）、包み込むような柔らかい印象、まじめそう」という言葉をいただきました。これらからどのような仕事に強みを活かせるのか知りたいです。私の性格上、どんどん発言していける人が優位になるような環境についていけずにいるので、その時々の環境に適合した強みを作り出すことが必要なのであれば、強みを作る方法などアドバイスをいただきたいです。

＜回答＞
グループのメンバーからステキなストロークをいただきましたね。
その印象だけをみると、人に対する何らかの支援ができたらいいのかもしれません。というのも、”どんどん発言していける人が優位になるような環境についていけない”という表現があるからです。

どんな時代であっても人と人の関りはなくなりません。たくさんいる人の中から「あなた」を選ぶ人がいます。あなたを選ぶのはあなたの強みに引き寄せられる人たちです。その人たちのために、自分に何ができるかを考えてみましょう。

強みは生まれた時に既にあなたの中にあるもの。努力してできるものではないのです。育つ環境・学ぶ環境・働く環境を経てなかなか見えにくくなってしまっているだけです。自分の強みを知り・それを認めていくということは基本的に変わりません。

さて、あなたは自分にどんな仕事が向いていると思いますか？
文面上でのやり取りだけですが、私にはいくつか思いつくものがありました。もし直接お目にかかれる機会があったら、お会いした時の印象と併せてお伝えしたいと思います。