【Adecco 人材躍動化コンサルティング導入事例
議論できる関係が信頼・共創につながる。
エネグローバル株式会社の人材躍動化コンサルティング導入事例

太陽光発電所の開発事業等を営むエネグローバル株式会社さまは、アデコの人材躍動化コンサルティングを継続的に利用されています。

導入に至った背景は、会社が急速に成長していく中で社内に人事部門がないことでした。人事プロフェッショナルの派遣サービス「シェアHR」導入から始まり、人事コンサルティングとエグゼクティブコーチング、研修実施等、多角的にアデコのコンサルティングをご利用いただいています。

今回はエネグローバル株式会社の人事総務部 部長・河崎 崇さまに、人材躍動化コンサルティングの利用内容やメリット、今後の展望についてお伺いしました。

ご依頼者さま:
エネグローバル株式会社 人事総務部長 河崎 崇さま

担当コンサルタント:
古河原 久美
馬込 耕作
若尾 慎吾

導入前の課題

  • 会社が急成長する中、人事の専任担当者を置いて採用活動を強化する必要があった
  • 子会社の組織体制構築・職務分掌の作成が必要だった

Adeccoを選んだ決め手

  • 河崎さまご入社前:組織・人事課題に対するコンサルティングの多様さと柔軟性
  • 河崎さまご入社後:クライアント目線で中長期的な成長を支える姿勢

導入後の成果・効果

  • シェアHR×コンサルティングによって長期的な経営課題を明らかにできた
  • 新会社メンバーへのヒアリングを通じて、事業の成長に関わる課題を分析できた

急成長期に人事のプロ「シェアHR」から導入開始

――まず御社の事業と河崎さまの業務についてご紹介をお願いします。

河崎さま 当社の事業内容は、太陽光発電所の開発、運営、そして保守管理です。太陽光発電の開発に適した候補地の選定から地権者様との交渉、行政機関への届出や許認可申請、用地の造成、発電所の設計・建設、運営・保守といった一連の事業を行っています。

私は人事総務部長として、人材の確保と活躍に向けた支援をすることへの責任を担っています。企業ブランドの構築や、魅力ある処遇体系の設計などを通じて、採用競争力を向上させること、オフィス環境の整備、コミュニケーションの促進等を通じた働きやすい職場環境づくり、個々の成長実感に繋がる評価制度・研修体系の導入に取り組んでいます。

――アデコによる人材躍動化コンサルティングの導入経緯をお聞かせください。

河崎さま 私が中途入社した2023年4月以前は、当社に人事を担う組織がありませんでした。会社の急成長に伴い人事機能の必要性を強く感じた社長の李 力欧(リ リオ)がアデコさんに相談し、コンサルティング導入を開始しています。

当初は人事部長の採用を急ごうとしたのですが、まずは採用よりも難易度が低く、すぐに活用できる「シェアHR×コンサルティング」のサービスを導入することになりました。シェアHRは週に数日人事のプロフェッショナルを派遣していただくサービスです。人事担当者が採用できるまでの間は、この「シェアHR」とコンサルタントの方のおかげで人事関連の運営が成り立っていた状況だったと思います。

その後、エグゼクティブコーチングや目標設定研修も実施し、組織・人事に関する課題は、まずアデコさんに相談すればソリューションを提供いただける状態ができていました。私の入社後も、2ヶ月間ほど「シェアHR」の方に伴走いただき、引継ぎを受けました。

――河崎さまは人事のキャリアが長く、他社サービスもよくご存知かと思います。ご入社後、継続してアデコの人材躍動化コンサルティングを選んでくださったのはなぜでしょうか。

河崎さま 印象的だったのは、入社当時、「シェアHR」の方が見た現状の課題感をもとにコンサルタントの方が作成された「今後の事業成長を見据えた人事体制構築の必要性について」という資料です。 これは私が入社する半年前に作成された資料で、単なる人事業務のオペレーションのみならず、長期的な会社の経営課題を掘り下げてくださっていると感じました。

このように、アデコさんには人事関連の運営においてスピード感をもって短期的に補うと共に、クライアント目線に立って中長期的な成長を支えるスタンスがあります。その点に連携のメリットを感じました。

また、人事の領域は理論で割り切れる部分だけでなく、関わる人の感性が通じ合わないとなかなかうまくいかないという性質もあります。連携するパートナーを変えてゼロから関係を構築するよりも、私にとってすでに信頼できると感じたアデコさんとお付き合いを継続したいと感じました。

新会社の社員ヒアリングを実施。質的課題が明らかになった

――現在、アデコと連携して実施されているプロジェクトについてお聞かせください。

河崎さま 当社は2023年4月に工事部の業務を一部切り出し、EGエンジニアリング株式会社を設立しました。同社は建設業の許可を受けたため、一定額以上の建設工事を請け負うことが可能になります。

EGエンジニアリング社が、グループ会社でない会社からの事業を受託する可能性が生まれる一方で、その可能性を広げるためには、社内の業務プロセスや体制を整備し、マーケットでの競争に耐え得るよう、品質・コスト・納期の管理レベルを上げていくことが課題と考えました。

そこでアデコさんにご協力いただき、「組織の検討・定義づくり」のプロジェクトを進行しているところです。 具体的には、2023年末にEGエンジニアリング社のメンバー16名に対してインタビューを行いました。事前課題として各メンバーにまとめてもらった現在の業務・役割に基づくヒアリングです。

このインタビューの目的は、職務分掌の作成に活用することでしたが、業務上の課題感なども掘り下げて確認することができました。

――インタビュー実施後、どのような成果が得られましたか?

河崎さま 「案件管理、品質管理等の質的側面の課題がより深刻」であることが分かり、それが事業の「量的拡大」の足かせにならないようにしたいと考えています。

また、このインタビューを通じて感じたのはアデコさんの観察力です。人事を私一人で担っていると「自分は正しい視点に立てているだろうか」と少し自信が揺らぐこともあるのですが、アデコさんがEGエンジニアリング社の内部をよく観察し、報告レポートにまとめてくださったことで、同じ目線や課題を共有できたと感じました。

このインタビューで明らかになった本質課題をEGエンジニアリングの社長やアデコさんと議論し、「あるべき組織体制の定義」に向けてプロジェクトを推進していきます。

外部パートナー連携では「徹底的に議論できる関係」が重要

――河崎さまのこれまでのご経験を振り返って、組織作りにおいて工夫や配慮が必要なこと、取り組む際の考え方を教えてください。

河崎さま その組織の状態に応じて取り組むべき優先課題は異なると思いますので、やはり現状を正確に把握し、目的を明確化しながら進めることが大切ではないでしょうか。

現在のEGエンジニアリングにおいては、まずは組織ごとの役割を明確化し、仕事の成果レベルの標準形を可視化・言語化することが先決です。

その上で個々の能力とスキルの棚卸しを行い、OJTとOff-JTを併せた個々の育成課題について取り組み、メンバー同士・組織間のコミュニケーションやシナジー創出といった次のレベルの課題に進んでいければと考えています。

――人事における内製化、外部パートナーとの連携、それぞれのメリットは何でしょうか。

河崎さま まず、会社の独自色が薄い領域や標準化されている領域は、外部パートナーとの連携のメリットが大きいと思います。例えば給与計算・労務管理、法令対応や、人材育成における体系的にビジネススキルを学ぶ研修などは外部パートナーと連携する価値が高いでしょう。

しかし、会社としての独自色が強い領域であるミッション・ビジョン・バリューの策定や、人材育成方針などについても、その検討プロセスで外部パートナーに支援いただくことは、内部にはない他社事例やノウハウなどをお借りできる点でメリットが大きいと思います。

いずれにせよ、外部パートナーと腹を割って納得いくまで徹底的に議論できる間柄であれば、外部パートナーと連携するメリットはあらゆるところにあるのではないでしょうか。

――河崎さまにとって、アデコの人材躍動化コンサルティングはどのような存在でしょうか。

河崎さま アデコさんは、何でも議論できる関係性を築いてくださっています。私がアデコさんに信頼を置いている点は、常にクライアントの言うことに耳を傾けてくださること、クライアント目線で物事を考えてくださること、その上で、クライアントにとって良かれと思えば遠慮なく提言してくださるところです。

人材の多様化に向け、アデコと共に視野を広げていきたい

――御社の今後の組織作りにおいて、展望をお聞かせください。

河崎さま エネグローバルはまだ10期目の若い会社ですが、組織が大きくなるにつれ、創業期を知らない社員が増えていくことになります。創業の理念を共有しながら、多様なバックグランドを持った人材にもますます活躍していただく必要があるでしょう。

会社のミッション・ビジョン・バリューを策定し、人的資本経営を行っていく文脈の中で、当社がどのような姿を目指すのかを明確化することから取り組んでいきたいと考えています。

――今後、アデコにはどのようなことを期待されていますか?

河崎さま 私自身は人事総務部長ですが、人事総務の領域に限らず、いかに会社を良くしていけるかを考えていきたいと思っています。人事領域の専門家集団であるアデコさんに対しても、対応領域を限定せずに、お互いに視野を広げ合って切磋琢磨していけるような関係を続けていきたいですね。

――最後に、アデコの人材躍動化コンサルティング導入をお勧めしていただける企業さまのイメージがあれば教えてください。

河崎さま アデコさんは人材が豊富なので、どのような課題に対しても、それに適したプロジェクトメンバーをアサインしてくださるのだろうと思います。

当社のような、社内に人事専門のリソースが豊富でない企業も、アデコさんのご支援に大いに助けられると思います。当事者意識と親しみをもって、同じ船に乗って一緒に課題に取り組んでくださる方々です。 私自身、入社時にアデコさんが「私たちを壁打ち相手にしてください」とよく言ってくださったので、プロジェクトが本格的に動き出す前から貴重なパートナーを得られたと感じました。

人材の躍動化は、一足飛びには実現できないものだと思いますが、アデコさんのコンサルティングを通じて、その第一歩が着実に踏み出せたと思います。



【担当者コメント】

人事専門のご担当者がいなかったエネグローバルさまには、組織・人事課題に対して派遣、紹介、コンサルティングと、アデコの総合力を活用して最適なソリューションをご提供できるようこの2年余り伴走し、さまざまなご支援をさせていただきました。

新会社であるEGエンジニアリングさまの社内インタビューとその分析は、お客さまとコンサルタントというそれぞれの立場がありながらも、組織作りのスタートラインに一緒に立つことができた貴重な機会だと感じています。

目標設定研修の際はエネグローバルさまオリジナルのテキストを作成し、研修の内容について何度も河崎さまとやり取りをさせていただきました。

今後も対話を通して課題解決の糸口を探り、新たな価値を創造していくことで、エネグローバルさま、EGエンジニアリングさまの更なる発展に貢献できればと思っております。

コンサルティング事業本部 コンサルティング部 シニアコンサルタント 馬込耕作

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人材躍動化コンサルティング

アデコの人材躍動化コンサルティングは、当社が一方的にサービスを提供し、お客様がそれを受け取るという関係性で進めるのではなく、研修やプロジェクト等を「共に作り上げて」いくべく伴走をさせていただくのが特徴です。

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