【首都圏】2024年12月
有効求人倍率の推移
全国有効求人倍率は緩やかに減少をしておりますが、各求人媒体社からの情報では、昨年対比150%超の求人掲載件数となっています。今までエンジニアを中心に募集が多い状況でしたが、特に営業職などの求人も多くなってきており、全国的に営業職の採用は難しくなってきているとのことです。
求職者側の動向は、2022年より、リモートワークに対応している職場かどうかなど【ワークライフバランス】が重視されていましたが、2024年下期以降は、【給与・待遇】での転職動機が圧倒的に多くなってきているとのことです。
人材派遣市場においても同様に、求職者の一番の関心事は【給与・待遇】となっており、2022年以降の急速な消費者物価指数の上昇(物価高)が大きな影響を及ぼしています。実際の動きとしては、転職市場はより一層、活況とのことです。
参考・出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」
派遣の職種別平均時給
ITエンジニアや専門職は依然として、需要に対して人材が不足していますが、特に近年組み込みソフトウエア人材の需要が高く、時給上昇を牽引しています。
また、正社員での営業職採用が難しくなり、紹介予定派遣や派遣から直接雇用へ転換する求人が増えてきております。ご依頼増加の背景は、採用難からのチャネル拡大の意図もありますが、派遣特有のメリットを活かし、お互いに就業環境や本人の意欲・行動を見極めてから直接雇用へ進むことが、お互いのミスマッチを防ぐことができるためです。
参考・出典:ウェブ掲載派遣求人情報より弊社が集計(2024年11月時点)
平均時給の推移
オフィスワーク系の職種は、春闘と連動した派遣料金改定の影響が2024年4月以降に顕著に現れ、前年対比3.0%超える上昇トレンドとなっております。
労働者の多くが【給与・待遇】に注目をしているのは事実ですが、一方でリモートワークを重視した働き方も人気があります。
最近の事例では、リモートワークでの教育研修を工夫し、月1回の出社にした企業様の案件が人気となり、通勤時間が2時間以上かかる方に決定されました。広範囲から人選ができたため、マッチ度の高い方が見つかった好事例となりました。
参考・出典:エン派遣「2024年10月度 派遣社員の平均時給は1,701円 4ヵ月連続で1,700円台を記録。」
職種別派遣平均時給は、広範なエリアと⼤まかな職種分類に基づく参考値であり、職種⽐較としてご覧ください。実際の⼈材ニーズにはさらに詳細な確認が可能です。特定の要件や地域・業界特有のニーズに合わせて、最適な⼈材をご提案いたします。ご検討中の職種や⼈材に関するご相談は、営業担当またはお問い合わせフォームまでお気軽にお寄せください。