地域別 労働トレンド情報

【九州】2024年9月

九州エリアにおける派遣の時給は、IT系が突出しており、次いでメカトロニクス・エレクトロニクス系の分野でも⾼い⽔準です。九州内で比較すると、多くの職種で、福岡県が最も高い時給水準となりました。

全国で最低賃金の引き上げが推し進められていますが、九州でも同様です。今年の10月5日より福岡県で992円に(+51円)、熊本県で952円に(+54円)、大分県で954円に(+55円)、宮崎県で952円に(+55円)、鹿児島県で953円に(+56円)、10月17日より佐賀県で956円に(+56円)引き上げられることが決まっています。

佐賀県と鹿児島県の引き上げ額が全国トップクラスの+56円に達していることからも、福岡県や他県への人材流出を食い止める狙いが強く出る結果となりました。ただ全国規模でみると高い水準とは言えず、今後も人材確保が厳しくなることが予想されるなか、より一層適正な労働条件を確保することが重要になります。

職種別平均時給表

参考・出典:ウェブ掲載派遣求人情報より弊社が集計(2024年7月時点)


派遣の平均時給の推移を見てみましょう。2024年7月を3年前の2021年7月と比較すると、全職種平均は+7%、オフィスワーク系は+7%の増加となりました。労働市場のトレンドを把握し、魅⼒的な労働条件とキャリア⽀援等を提供することが、優秀な派遣⼈材の確保、定着のための重要な戦略となります。

平均時給の推移

参考・出典:エン派遣「2024年7月度 派遣社員の平均時給は1,702円 初の1,700円台で、過去最高時給を記録。」

2024年7⽉時点の九州エリアの有効求⼈倍率は、福岡県が1.13(前月比横ばい)、佐賀県が1.26(前月比-0.02)、長崎県が1.19(前月比横ばい)、熊本県が1.22(前月比横ばい)、大分県が1.31(前月比+0.02)、宮崎県が1.29(前月比+0.04)、鹿児島県が1.13(前月比-0.02)、沖縄県が0.97(前月比+0.03)となりました。

前年同月比は、宮崎県が-0.13、佐賀県が-0.11、大分県が-0.10など、長崎県以外の全ての県で前年同月を下回りました。物価⾼等や円安の影響などで求人を控える動きもあるため、引き続き注視が必要です。

エリア別有効求人倍率の推移

参考・出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」


職種別派遣平均時給は、広範なエリアと⼤まかな職種分類に基づく参考値であり、職種⽐較としてご覧ください。実際の⼈材ニーズにはさらに詳細な確認が可能です。特定の要件や地域・業界特有のニーズに合わせて、最適な⼈材をご提案いたします。ご検討中の職種や⼈材に関するご相談は、営業担当またはお問い合わせフォームまでお気軽にお寄せください。

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