地域別 労働トレンド情報

【首都圏】2024年9月

【有効求人倍率の推移】

全国有効求人倍率は緩やかに減少をしていますが、派遣市場においては、東京を中心にご依頼の数は右肩上がりに上昇をしています。ご依頼の多くは、事業拡大に伴い、柔軟に配置できるという理由で人材派遣のご依頼増加に繋がっています。その他にも、事務やサポート業務を総合職から派遣社員の活用に切り替える企業様、社内のスキル不足を解消するために適材を配置する企業様など、様々な要因からご依頼数は増加し続けております。

一方、派遣社員側のニーズは、ワークライフバランスを求める方が圧倒的に多く、在宅勤務の頻度が高いものが人気となっております。多少賃金が市場を下回っていたとしても、在宅勤務の頻度が高いご依頼にはエントリーも多く、業務経験がしっかりとした20代後半から30代半ばの層から特に人気となっています。

エリア別有効求人倍率の推移

参考・出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」

【職種別派遣時給】

ITエンジニアや専門職は引き続き需要に対して人材が不足しており、時給も高止まりしています。採用難は依然として変わることはないため、若手の未経験者から育成していく動きや、社内リソースを見直し、配置転換を行う動きも活発になっており、採用難を育成でカバーするスキームがトレンドとなりつつあります。

また、育成に関しては、スキル習得を軸とした自社研修のみではなく、外部講師を活用したマインドセット研修を行うことで、内発的動機を高め、習得効果を最大限発揮させたいといったご依頼が増えております。

平均時給の推移

参考・出典:ウェブ掲載派遣求人情報より弊社が集計(2024年7月時点)

【平均時給の推移】

消費物価指数が以前高止まりをしている中、派遣社員の募集時給は急角度で上昇をしています。2023年、2024年と大きな賃上げ(春闘)の結果、派遣社員の支払賃金も見直され、派遣社員も生活維持のために高時給のご依頼に転職する動きが活発化しております。

一方で、全体の平均値は上昇しているものの、以前より募集時給の高低差が大きく拡大をしており、募集時給が市場を下回ると、ご紹介が長期化、もしくはご紹介できないなどのケースも発生しております。その場合は、前述で申し上げました在宅勤務の頻度を上げることなどをご提案させていただき、ワークライフバランスやその企業様特有のカルチャーや働きやすさをPRしながらご紹介をさせて頂いております。

平均時給の推移

参考・出典:エン派遣「2024年7月度 派遣社員の平均時給は1,702円 初の1,700円台で、過去最高時給を記録。」

職種別派遣平均時給は、広範なエリアと⼤まかな職種分類に基づく参考値であり、職種⽐較としてご覧ください。実際の⼈材ニーズにはさらに詳細な確認が可能です。特定の要件や地域・業界特有のニーズに合わせて、最適な⼈材をご提案いたします。ご検討中の職種や⼈材に関するご相談は、営業担当またはお問い合わせフォームまでお気軽にお寄せください。

全国の労働トレンドについてはこちら

人材に関するお悩みがございましたらお気軽にご連絡ください