それほど使っているつもりはないのに、なかなか貯金ができない…ということはありませんか?人間関係や仕事の悩みと同じくらい、お金に関しても悩みがち。今回は、普段の生活の中で工夫してできる節約術や、改めて見直したい節約ポイントをご紹介します。
年末の大掃除と一緒にお金の悩みもキレイに整理して、気持ち良く新年を迎えましょう!
出費がかさむこの時期、今からでもできる冬の節約術
暖房器具などが欠かせず、その分電気代もかかる冬ですが、工夫次第で節約が可能です。まずは家電の使い方から見直してみましょう。
短時間の外出でもエアコンを切る
室内温度が低く、設定温度との差が大きい冬は、設定温度維持のために電力がかかります。家を空けるときは、短時間でもエアコンを切ったほうが節電になります。
暖房器具を使い分ける
部屋全体を温め続ける必要がない場合は、こたつや、机の下に置くデスクヒーターなどを使って部分的に温めます。また、暖房をつけっぱなしで寝てしまうという方は、就寝前に電気毛布や湯たんぽなどで寝具を温めておき、暖房は切って寝るのも節約になるのでおすすめです。
冷蔵庫を「弱」モードに
冬はキッチン自体の温度が低いので、冷蔵庫は「弱」モードでも十分冷やすことができます。
使っている自覚がないと、お金は残らない
コンビニでのちょこちょこ買いやATMの手数料、通っていないジムの月会費など、無意識な出費はありませんか?
また、クレジットカードや電子マネーをよく使う人は、財布の中の現金が減らず、支払った感覚を得にくいために、消費金額が多くなる傾向にあるようです。
ここでは、無自覚な支出を管理し、貯金を増やす方法をご紹介します。
1週間分のレシートから消費傾向を把握する
1週間分のレシートをとっておき、見返してみましょう。必要のない買い物にいくら使用しているかを認識することで、消費行動を変えることができます。
カードと現金を使い分ける
家賃・水道光熱費・通信費などの固定費はカード払いにし、食費・交際費などの変動費の支払いは現金にすると、日常の支出が可視化でき、無駄な支出を減らしやすくなります。
収入から貯金分をあらかじめ別口座に預けたり、電子カードに今月分の食費を決めて入れておき、その範囲内で済ませるなど、カードをうまく利用するのも良いでしょう。
将来に備える節約術
固定費の見直し
- 家賃
家賃の目安は、手取り収入の3割程度が上限と言われています。もし手取り収入額の半分近く支払っている場合は検討が必要です。引っ越し費用は高額なので、家賃の差額で回収できる年数を計算しましょう。 - 通信費
契約プランやデータ容量を見直しましょう。契約時に登録したものの、現在は不要になっているプランをそのままにしていませんか? - 光熱費
電力・ガス自由化により自由に選べるようになったので、同会社の電気とガスのセット割引プランに変更するなど、自分の暮らす地域の状況をチェックしてみましょう。 - 保険料
契約時と生活が変化し、現在は不要な保障事項が付いている場合もあるので、ぜひ確認を。
地方自治体の公的補助
地方自治体にはさまざまな補助があり、独身者への家賃補助を設けている自治体もあるので、制度を調べて賢く利用しましょう。
各種シェアリングサービスやフリマアプリ
最近では自転車、車のシェアリングや、洋服やバックなどのレンタルアプリ、またフリマアプリなどのサービスが充実してきました。よく調べて自分に合ったものを見つけるのもいいですね。
このように、普段の生活を見直すだけで節約できるポイントは、意外にたくさんあるものです。節約して我慢が重なると、ストレスがたまり継続が難しくなるので、無理なく節約を続け、将来に備えましょう。
Profile
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー。テレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。著書に『その節約はキケンです-お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか-(祥伝社)』、『デキる女は「抜け目」ない(あさ出版)』、『図解でわかる! 投資信託(秀和システム)』等がある。