リモートワークなどによって、自宅で過ごす時間が増えている今、オンライン飲み会の需要が高まっています。一方で、「プライベート空間である自宅を他人に見せるのはちょっと…」「同居の家族がいるから楽しめないのでは?」とオンライン飲み会を敬遠している方や、まだ参加したことがないという方も少なくないかもしれません。
ここでは、今話題のオンライン飲み会のメリット・デメリットと、楽しくコミュニケーションをとるためのポイントについてご紹介します。
オンライン飲み会とは?
オンライン飲み会とは、ビデオ会議システムやSNSアプリなどを活用して、オンライン上で仲間と飲み会を楽しむもの。このオンライン飲み会の一番の魅力は、自宅にいながら友人や知人と顔を見て会話ができることです。
従来の飲み会のように、開催時間に合わせて家を出たり、終電の時間を気にしたりといった心配もありません。では、オンライン飲み会ならではの魅力には、ほかにどのようなものがあるのでしょうか。
普段は飲めない相手と飲み会ができる
オンライン飲み会なら、普段なかなか会う機会がない遠方の相手とも、モニター越しに時間を共有できます。子育てや介護で家を空けられず、これまで飲み会に参加できなかったような方でも参加しやすいため、コミュニケーションの輪がさらに広がるでしょう。
自分好みの料理とお酒を用意できる
対面での飲み会では、食事をシェアすることも多く、自分の好きな物だけを注文するわけにはいきません。アルコールの種類や飲むペースも、なんとなく周囲に合わせがちです。
しかし、オンライン飲み会では、料理もお酒も各自で用意するため、ほかの参加者に遠慮することなく飲食を楽しめます。また、当然かかる費用も各自負担なので、会計の不公平感もありません。
アルコールを飲まなくてもいい
オンライン飲み会なら、飲食店のメニューにはないお気に入りのドリンクで参加することも可能です。ノンアルコール派の方にとっては酒をすすめられる心配もなく、場の雰囲気を意識せずに参加できることも、オンライン飲み会の魅力といえるでしょう。
オンライン飲み会に必要な物
新しい飲み会のスタイルとして注目されているオンライン飲み会。参加する前には、次の準備をしておきましょう。
大人数になるときは、パソコンやタブレットなど画面の大きい通信機器のほうが、表情などが見やすいためおすすめです。
ビデオ通話アプリやオンライン会議システムなどのコミュニケーションツールを、通信機器にダウンロードしておきます。余裕があれば、事前に起動してビデオ画像やオーディオチェックもしておきましょう。
インターネット環境が悪いと、なかなかアクセスできずに、いつまで経っても飲み会が始まらないという事態にもなりかねません。コミュニケーションツールはデータ量の消費が激しいため、Wi-Fi環境を整えておくと安心です。
マイク越しに咀嚼音などが伝わる可能性もあるので、あまり音の出ない食べ物がおすすめです。手作りすれば、飲み代の節約にもなります。
オンライン飲み会のデメリット
魅力あふれるオンライン飲み会ですが、オンラインならではのデメリットもあります。
例えば、終了時間です。対面での飲み会には時間制限があったり、終電の時間を気にしたりと、解散しやすいタイミングがありますが、オンライン飲み会は自宅で開催するため、切り上げるタイミングが難しくなります。
また、コミュニケーションツールの特性として、一人ずつしか話せないので、会話が長引いたり、盛り上がりに欠けたりすることもあるでしょう。インターネット環境が不安定だと、画像や音声が途切れてしまい、話の腰を折ってしまうことも考えられます。
ほかにも、モニターにプライベート空間や同居の家族が映り込んでしまったり、飲み会の様子を家族に聞かれたりすることで、外で飲むときのような解放感が味わえないという方も少なくないようです。
オンライン飲み会を楽しくするためのポイント
オンラインならではのデメリットをカバーしながらオンライン飲み会を開催するには、どうすればいいのでしょうか?オンライン飲み会で楽しくコミュニケーションをとるためのポイントは次のとおりです。
バーチャル背景を利用する
仕事関係者とのオンライン飲み会や、部屋の片づけが間に合わなかったときなど、プライベート空間を見られたくないときは、「バーチャル背景」を利用しましょう。バーチャル背景は、コミュニケーションツールの画面上で、人物の背面に画像や映像を設定できる機能です。自分の好きな画像を登録することもできるので、飲み会の雰囲気づくりや話題のきっかけとしても有効です。
あらかじめ終了時間を決め、出入りも自由にする
終了のタイミングがつかみにくいオンライン飲み会。ダラダラ続いてしまわないように、あらかじめ終了時間を決めておきましょう。また、自宅でくつろぎながら飲めるとはいえ、家でのタスクを優先することも大切です。コミュニケーションツールへの出入り自由を周知して、各自が自分のペースで参加できるスタイルだと、参加者が「楽しかった!」と思えるオンライン飲み会にできるのではないでしょうか。
同居の家族に配慮した環境を整える
家族と同居している場合は、オンライン飲み会の音声が丸聞こえになってしまいます。書斎などの個室でも、ついお酒が入って声が大きくなってしまうこともあるでしょう。マイクつきイヤホンやヘッドセットなどを用意しておくと、家族に迷惑をかけずにオンライン飲み会を楽しめます。自分自身も周囲の音が聞こえにくくなるため、オンライン飲み会の会話に集中しやすくなるでしょう。
モニター映えするメイクを意識する
オンライン飲み会では、カメラ映りの悪さを気にする女性も多いようです。モニター越しではどうしても顔のメリハリがなく、フラットに見えてしまうもの。ハイライトとシェーディングをしっかり入れて立体感を出し、アイメイクやリップも普段より気持ち濃いめにするなど、モニターで映えるメイクを意識しましょう。
オンライン飲み会でも対面と同じ配慮を
自宅から参加できるオンライン飲み会は、時間を有効に使えたり、自分のペースで飲めたり、メンバーによっては部屋着やノーメイクでも気軽に参加できるなど、対面での飲み会よりもくつろいだ雰囲気で楽しめます。
とはいえ、相手のプライベートに踏み込んだり、自宅という気の緩みから飲みすぎてしまわないように、対面での飲み会と変わらない気遣いを意識しましょう。