たくさんの商品から素敵な住まいへのイメージをもってもらう
「初めてのショールームコーディネーターガイド」を読んでいるあなたなら、ショールームコーディネーターにちょっと興味が湧いてきたのではないでしょうか。今回は、そんなあなたと、ショールームとはどんな場所か、ショールームコーディネーターはどんな働き方をしているか、一緒に見ていきましょう。ショールームは、いい暮らしのヒントがいっぱい詰まったワクワクの空間です。
ショールームに行ってみよう!
ショールームってどんなところだろう?と気になったら、ぜひ近くのショールームに足を運んでみることをおすすめします。ショールームは全国各地にあるので、レジャー気分でパートナーや家族、そして、友人と訪問し、将来の住まいについてあれやこれやと考えるのも楽しいですし、ショールームコーディネーターの仕事を身近に感じることもできます。顧客の立場でショールームを訪問するのは、実際にショールームコーディネーターになった際にも、お客さまがどのような気持ちでショールームに来ているのかを知るいいチャンスです。もし、近いうちにリフォームを検討しているのであれば、予約をして、ショールームコーディネーターに疑問を投げかけてみてください。ショールームは水曜日が休館日のところが多く、営業時間はおおよそ10時から17時です。休日は混雑することが多いので、ゆっくり話を聞きたいなら平日、ショールームコーディネーターの仕事の様子を観察したいなら休日がよいでしょう。それでは、すてきな暮らしを演出するショールームの世界へいってみましょう!
間取りにあわせた展示でイメージを膨らませる
大型のショールームでは、子育て世代、老後の夫婦など具体的なライフスタイルを想定して、マンションや一戸建ての間取りやインテリアを展示しています。リフォームしたいけど具体的なイメージが決まっていないという場合に、「こんな風に暮らしたい」というイメージを持ってもらうためにもこのような展示がなされています。カウンターキッチンからリビングまで、最新の設備を間近に見ると「こんな家で暮らしてみたい!」と思うことでしょう。収納や洗面台などの使い勝手も見逃せません。ショールームコーディネーターからの「ご自宅の壁の色は何色ですか?」「キッチンの広さはここより広いですか?」という問いかけに応えると「それではもう少し全体的に落ちついたトーンの、L字型のタイプのものはいかがでしょうか」といってカタログを見せてくれたり、別のコーナーで実際の商品を見せてもらえたりします。ショールームコーディネーターは漠然としたお客さまの住まいに対する希望や要望を、実際の空間を使いながらうまく引き出してカタチに変えていきます。
たくさんの商品からぴったりなものを選ぶ
実際の間取りから一転して、今度は数多くのサンプルや建材、システムキッチンやトイレなどが並ぶコーナーへとやってきました。広いショールームの中にたくさんの実物サンプルが並んでいて、使い勝手を確認したり、色味を合わせてみたりすることができます。例えば床・壁・天井の選び方は、インテリアのイメージを変える大きな要素ですが、カタログでは選びにくいものです。この場合もショールームコーディネーターから「この床材は断熱効果と防音効果が高いです」「ブラウンで統一されたインテリアならこの壁の色が合いますよ」といった、現場ならではのアドバイスを聞くことができます。
実際に体感してみる
ショールームでは、エコや省エネの最新事例の展示、商品の使い勝手を体験して比較できる展示が数多く展示しされています。商品の良さは、実際に使ってみてこそ分かるもの。ぜひ商品を体感してみてください。ショールームコーディネーターになってからも、どのようにお客さまをご案内すれば商品の理解が深まるか、自分の実体験から話すことができます。キッチンの高さを確認するために履物をスリッパに履き替えてみたり、引き出しを開けてみたりするなど、家にいるような感覚で触ってみましょう。恥ずかしがらずにお風呂に入ってみると、彼の身体では窮屈かも・・・といったことが分かります。おすすめは、実際にトイレに入ることです。ショールームのトイレは最新の便器が設置してあることが多く、操作パネルの使い勝手やお手入れしやすさなどを実際に体感することができるからです。
また、最新のエコ・省エネ設備を体験したり、サッシによる遮音、断熱効果を実際に触って確かめたり、シャワーの水圧を確認できたりなど、触って確かめられる装置がたくさん用意されています。エコな暮らし、便利な暮らしをイメージするのに役に立つでしょう。
ショールームコーディネーターの役割は?
さて、ショールームの様子が少しはわかっていただけたでしょうか?ショールームにはとにかくたくさんの商品や情報があるため、ショールームコーディネーターはお客さまのイメージ作りを手助けし、提案していくことになります。また、お客さまからの質問で多いのは、見積もりに関することや、新商品に関すること。つまり、カタログやインターネットでは知り得ない情報を欲しがっています。実際に商品が間取りの中に収まっているところを見つつ、ショールームアドバイザーとお客さまとの対話を通じて理解が深まります。お客さまに、ショールームでしかできない体験をしてもらい、新しい住まいへの希望を持ち帰ってもらう、ショールームコーディネーターはそんなすてきな時間に立ち会える仕事といえるでしょう。