「初対面で覚えてもらえない」「暗い印象に見られがち・・・」ほんの少し工夫で好印象を与えて人を引き寄せる秘訣をご紹介します。
服の色やしぐさの工夫で 人の心理は動かせる!
「見た目で人を引き寄せるには、最初に与える印象が命。その印象をつくるのが装いと振る舞いです」。こう話すのは、イメージコンサルタントの西松眞子さん。「時間がたてば、マナーや話し方、言葉遣いなどによって印象が変わることはありますが、ビジネスは最初が肝心。一瞬で人を引き寄せられれば、チャンスは広がります」
手軽に印象力を高めるには、服の色を意識すること。「色は無意識のうちに、人の感情や行動を左右する大きな影響力を持っています」。おすすめは、自分の顔を明るく見せる色を顔回りに取り入れる方法だ。「ビジネスというと、ついつい無難なモノトーンを選びがちですが、特にトップスは自分の顔色をよく見せる色を選びましょう」
ただし、似合う色が見つかったと思って、毎回、同じ服ばかり着るのはNG。「2度、3度、会っても同じ服だと、むしろイメージダウンしてしまいます。同じ人に会うときは新しい印象を持ってもらえるよう、色は同じでも形の違う服にするなど工夫してみて」
装いの次に気を付けたいのが、姿勢やしぐさ、表情などの振る舞い。
「人は動くものに目が行きがち。振る舞いをほんの少し丁寧にするだけで、ぐっと好印象になります」
以下のステップを参考に、印象力を鍛えよう!
「人が五感で得る情報のうち、87%が視覚、視覚の80~90%を占めるのが色です。好きな色が似合うと思い込んでいる人もいますが、そうとも限りません」(西松さん)。
自分に似合う色がよく分からない人は、できるだけ自然光の入る場所で、本音で話してくれる友人に客観的な意見をもらいながら、顔映りがよくなる色を探していこう!
似合う色を探すには、洋服売り場が最適。大きな鏡の前で、さまざまな色を顔に当ててみよう。似合わない色だと疲れた印象に。顔色がくすまず、透明感の出る色を探そう
「どれだけ服装が決まっていても、言葉遣いがきれいでも、振る舞いが美しくなければ、あなたの魅力も印象も台無しです」。そこで、振る舞いを構成する姿勢、しぐさ、表情の3つを磨く方法を伝授。どれも、ちょっとした工夫で印象力をぐっと上げることができるものばかり。すぐに実践してみて
この人に聞きました
大学職員を経た後、心理カウンセラーとして活動。01年から現職。個人向けレッスンのほか、講演活動も行う。『上品なしぐさとふるまいのマナー』(日本実業出版社)、『1秒で好かれる技術』(クラップ)など著書多数
2014年10月号「日経ウーマン」より