仕事でもプライベートでも、人とのつながりはとても重要です。人脈を広げるために異業種交流会に出席したり名刺交換をしたりと、熱心に人脈づくりに励んでいる人も多いでしょう。しかし、人脈は増えればいいというものではありません。
ここでは、人脈づくりをするうえで覚えておきたい大切なことをご紹介します。
どうして人脈づくりが必要なの?
人脈とは、困ったときに助けを求めたり求められたり、利害関係が成り立つ人と人とのつながりのこと。作らなければいけないというものではありませんが、一人では得られない情報を得られたり、アドバイスをもらえたり、ビジネスシーンでもプライベートでも、困ったときや助けてほしいときにプラスの要素をもたらしてくれる存在です。まずは、人脈があることによって得られるメリットをご紹介します。
自分一人では得られない情報にふれることができる
自分一人で集められる情報は、自分の置かれている環境や経験、書籍やインターネットなどからの情報に限られます。まったく違う業界の人や、自分とは違う考え方を持つ人と人脈を築くことで、新しい情報にふれて、さまざまなヒントを得ることができるでしょう。
意見やアドバイスをもらうことができる
大人になると、きびしい意見や客観的なアドバイスをもらうことが少なくなり、物事の見方や考え方が狭まりがちです。人脈が広い人は、さまざまな意見にふれることができるため、選択肢が広がります。判断に迷ったときも、適切なアドバイスに出会える可能性が高いといえます。
困ったときに助けてもらえる
ビジネス、プライベートを問わず、人生において自分一人では解決できそうにない問題にぶつかることがたくさんあります。こうしたときに、広げてきた人脈を活用すると、アドバイスをもらうだけでなく、実際に助けてもらえることも多いでしょう。もちろん、自分だけ助けてもらおうという意識ではなく、相手が困ったときにはいつでも助けるというギブアンドテイクの関係であることが前提です。
人脈はどうやって広げればいいの?
では、実際にどのように人脈を広げていけばいいのでしょうか。人脈の広げ方にはさまざまな方法がありますが、ここでは3つの方法をご紹介します。
方法1交流会やイベントに参加する
まずは、交流会やイベントなどに参加する方法です。最近では、以前からある同業種交流会・異業種交流会のほか、出勤前の時間帯を活用していっしょに運動や勉強をする朝活など、さまざまな集まりが開催されています。交流会はハードルが高いという人も、好きなスポーツや興味のある分野の勉強会やコミュニティなら、参加しやすいのではないでしょうか。自分の生活スタイルや趣味、好みに合わせて一歩踏み出せば、そこに新たな出会いがあるはずです。
方法2知人に紹介してもらう
人脈づくりの目的や相手のイメージがはっきりしていたり、実際に関係を築きたい相手が決まっていたりする場合、その人とつながりのある知人から紹介してもらうとスムーズです。まったく知らない同士ではないので不安感も少なく、関係を築きやすいともいえるでしょう。
方法3SNSなどで自分から声をかける
最後は、SNSなどで声をかける方法です。職種や共通の趣味から関係を構築できそうな人を見つけてメッセージを送ります。いくらSNSが普及しているとはいえ、知らない人とは交流をしない人もいるため、返信が来ない可能性もありますが、人脈づくりのひとつの方法といえるでしょう。最近では、人脈づくりを目的としたビジネスマッチングアプリも登場しています。
人脈づくりをするうえで気を付けたいこと
実際に人脈を作るうえで、気を付けておきたいことがあります。知り合いが増えただけでは、人脈が広がったとはいえません。自分の成長につながるいい人脈を作るためには、付き合い方や親しくなる理由を明確にしておきましょう。
上辺だけの付き合いをしない
人脈は、名刺の数で表せるものではなく、信頼関係があってこそ成り立つものです。まず、知り合うことからスタートし、相手にとって自分がどんな存在になれるかを考えましょう。ビジネスシーンであれば、お互いの強みを与え合えることが重要視されますが、不特定多数に定型文のような挨拶を繰り返すのではなく、人としてのつながりを濃くしていかなくてはいけません。
親しくなりたい理由を明確にする
目的を持たずに知り合っても、名刺交換をしたことがある顔見知りが増えていくだけです。そこで、自分が何のために人脈を作ろうとしているのかを、明確にしておくことが大切です。
自分が描くキャリアアップにつながる豊富な情報や経験を持つ人を探す、趣味やボランティアなど興味関心の広がりにつながる人と知り合うなど、人脈づくりの目的が明確になれば、行くべき場所や会うべき人も明確になるはずです。
相手にも喜んでもらえることを意識する
人と人とのつながりは、Win-Winの関係であることが理想です。どちらかだけが得をする一方通行の関係は、いずれバランスがとれなくなる可能性があります。相手にしてほしいこと、相手から得たいことだけを考えるのではなく、相手に喜んでもらえることを意識しましょう。ビジネス上の人脈であっても、お互いに高め合い、切磋琢磨できる関係を築くことが大切です。
細くても長く付き合える関係になる
短期的な成果に目を向けすぎて、連絡する機会がないからと、せっかく作った人脈を断ち切ってしまうのはもったいないことです。細くても長く付き合える関係を築くことを心掛けましょう。長期的な関係ができれば、そこから太い付き合いに発展する可能性もあります。利益ばかりを求めるだけの人脈では、太くても短い付き合いになってしまいます。
利益だけでなく人同士のつながりを大切に
人脈づくりは、知り合ってからがスタートです。メリットばかりを意識せず、いい関係を築けるように努力しましょう。
また会いたい、何かしてあげたいと思ってもらえたら、人脈はどんどん広がっていくはずです。