職場の制服が減る中、勤務中の服装を「オフィスカジュアル」と指定する会社も増えています。オフィスカジュアルには、明確な指定がないことも多く、戸惑う人も多いのではないでしょうか。カジュアルファッションには流行がありますので、そのファッション性と社会人としての服装マナーのバランスも難しいところです。
そこで、オフィスカジュアルの一般的なルールやNGラインなど、覚えておきたいポイントについてご紹介します。
オフィスカジュアルとは?
オフィスカジュアルとは、勤務中の服装として制服や上下揃いのスーツなどではなく、少し崩して自由な服装を選んでいいというドレスコードです。お客様の対応などで人前に出ても、会社の顔として恥ずかしくない服装を選ぶのが最低限のルールとされています。しかし、オフィスカジュアルのルールや着用NGのアイテムなどは、はっきりと明文化されていないことが多いため、選び方に迷う人も多いようです。
オフィスカジュアルは周りを見て学ぼう
オフィスカジュアルのコーディネートを選ぶとき、まずは周囲の服装や自分のオフィスの雰囲気を見ることが大切です。業種や社風によっても女性のオフィスカジュアルの定義はさまざまで、デニムでも着用OKの会社もあれば、着用NGが暗黙のルールになっている会社もあります。
会社の業種や自身の職種にもよって、求められるオフィスカジュアルの基準は変わります。
受付など、来客者の目にふれる職種であれば清潔さと同時に華やかさが求められますし、営業職であればきちんとした信頼できる雰囲気かどうかが重要となります。反対に、アパレル業界やクリエイティブ職であれば、その人の個性やセンスが服装に求められる場合もあります。
オフィスカジュアルのコーディネートで好まれる色や柄
オフィスカジュアルのコーディネートで重要なのは好感度が高い色柄選びです。
オフィスカジュアルにふさわしい色柄は?
オフィスカジュアルとして最もベーシックな色は、ベージュやクリーム色、パステルカラーのほか、白・黒・紺などのモノトーンです。柄物を選ぶ場合は、目立ちにくい模様を選んでおくと無難です。
よく考えて選びたい色や柄、素材とは?
ビビッドな原色や大柄のプリントは個性的で目立つので、オフィスでも目立ちすぎたり、浮いてしまったりする可能性がないかを考えて選びましょう。ファーやレザーなどの変わった素材、レースやオーガンジーなどの透ける服地は、周囲を見て慎重に選びましょう。
気を付けて選びたいアイテム
オフィスカジュアルのコーディネートを選ぶ際には、色や柄だけでなく、アイテムそのものの選び方にも気を付けましょう。職場によっては着用OKだったりNGだったりする「これってNGかも?」というアイテムには、以下のような物があります。
ルーズに見える流行には注意が必要
ファッションが好きでトレンドアイテムを取り入れたくなる気持ちもわかりますが、あくまでも仕事上の服装なので、きちんとした服装にしておくことがベターです。少し前に流行したシャツの首元を後ろに抜いた「抜き襟」や、シャツのフロント部分だけをパンツから出す「裾出し」、オーバーサイズのセーターや袖で手が隠れてしまう「萌え袖」などは、ファッションだと知らない人にとっては、ただのだらしない服装という印象を与えてしまいます。
カジュアルすぎや過度な露出はNG
Tシャツやデニム、パーカーなどは、基本的にプライベートで着るカジュアルアイテムなので、オフィスカジュアルとしての着用は避けたほうがいいでしょう。肌の過度な露出はNG。ショートパンツやミニスカートも控えましょう。
真夏にノースリーブなどを着たい場合には、カーディガンやジャケットを羽織るなど、周囲への気配りの意味も込めて、肌を見せすぎないことがコツです。
足元まで気配りを忘れずに
生足といわれる素足にパンプスを履くのは、ビジネスの場では基本的にNG。ストッキングを着用しましょう。ヒールの高さは、歩きやすくて脚がきれいに見える3~7cmが理想です。
つま先の見えるサンダルやミュール、アウトドアイメージのあるスニーカーやブーツなどは、気を付けて選びたいアイテムです。基本的にはNGとされるカジュアルアイテムのため、足元のおしゃれを楽しみたい場合は、オフィス内で履く無難な靴を用意しておくこともおすすめです。
オフィスカジュアルは、自分も周りも気持ち良く働けることが大事
明確な基準のないオフィスカジュアルだからこそ、いっしょに働く人たちへの気配りが大切となります。服装自由とはいえ、清潔感のあるきちんとしたファッションを心掛けましょう。
比較的カジュアルなスタイルがOKな職場でも、もしもの来客などのためにジャケットやカーディガンを一着用意しておくと安心です。