今回は、朝や仕事の隙間時間にできる4つのストレッチと、ストレッチの効果を高めるポイントをご紹介します。
ストレッチの効果を高めるポイント
ストレッチといっても、無理やり曲げたり伸ばしたりしては、体を痛めてしまう可能性があります。
安全に、かつストレッチの効果を高めるためには、次の点を意識することが大切です。
反動や弾みをつけない
ストレッチの際は、つい体操のように反動や弾みをつけがちですが、その勢いで筋肉や腱が限界以上に伸びてしまうと、ケガの元となります。また、反射で筋肉が収縮してしまい、逆効果になることもあります。
ストレッチは反動や弾みをつけずに、ゆっくり伸ばすことを意識してください。
痛みを感じる手前で止める
筋肉は、痛みを感じると硬直してしまいます。
「痛いくらいのほうが効いている気がする」と思う人は多いですが、ストレッチは痛みを感じる一歩手前の、気持ちいいと思える程度で止めるのが効果的です。
呼吸を止めない
ストレッチをしているときに呼吸を止めると、筋肉が緊張したり血圧が上昇したりするおそれがあります。
ゆっくりと深い呼吸をするように意識しましょう。深く呼吸することで、リラックス効果も期待できます。
伸ばしている部位を意識する
慢性的にこりを感じている部位は、無意識に力が入ってしまっているかもしれません。
ストレッチをする際に伸ばす部位を意識することで、力が抜けた状態で筋肉を伸ばせるようになります。
20秒以上かけて伸ばす
ストレッチの最初の10秒は、体を適度な伸び具合にするための調整時間のようなものです。効果が出るのはその後ですから、20秒以上かけてゆっくりと伸ばすことがポイントです。
中には、5秒程度で効果があるものもありますが、基本は20秒と覚えてください。
朝すっきり!おすすめのストレッチ
「ぐっすり寝たはずなのに、起きたら体がだるい」ということはありませんか?
就寝中は寝返りを打つくらいしか動きませんから、寝起きは筋肉が縮んで血行が悪くなりがちです。また、寝姿勢によっては体がこわばってしまうこともあるでしょう。
「連休明けは目覚めが悪い」「よく寝たはずなのに起きられない」といったときは、ベッドでできるストレッチで就寝中に固まった筋肉をほぐし、全身のゆがみを整えましょう。
すっきり目覚めるためには、寝ているあいだに固まった体をほぐすことが大切です。
目が覚めたら起き上がる前にストレッチをしましょう。まずは、気持ち良く伸びるだけの簡単なストレッチをご紹介します。
ストレッチ手順
1. ベッドに横になったまま左右にごろごろして体をほぐしてから、仰向けになる。
2. 両手をパーにして、バンザイをするように頭上に上げる。
3. 両足のつま先を伸ばし、上下から引っ張られるイメージで、5つ数えながら手足をゆっくり伸ばす。
4. 全身の力を抜く。
5. 2~4を数回繰り返す。
いつも同じ肩にバッグを掛けたり、足を組んで座ったりしていませんか?
普段の何気ない癖で体がゆがんでしまうことがあります。続いては、就寝中に固まった体をゆるめ、体のゆがみを整える効果が期待できるストレッチをご紹介します。
ストレッチ手順
1. 仰向けになり、首の後ろが伸びるようにあごを軽く引きながら、頭の上で指を組む。
2. 指を組んだままひっくり返して、手のひらを上に押し出しながら両腕を伸ばす。
3. かかとも下に押し出すようにしてまっすぐ伸びる。
4. 右の脇腹を伸ばすイメージで、両足と組んだ手のひらをゆっくり左に傾ける。
5. 弓なりになったら、15回深呼吸をする。
6. 2の姿勢に戻り、同様に左の脇腹も伸ばす。
オフィスで座ったままできる!おすすめのストレッチ
連休明けのデスクワークは、肩こりの症状を一際感じやすいタイミング。
肩こりはそれだけでもつらいものですが、頭痛や眼精疲労を引き起こす原因にもなります。適度にストレッチを取り入れて、こりをほぐしましょう。パソコン作業の合間にぜひ取り入れてみてください。
オフィスで作業をしていると、なかなか大げさなストレッチはしにくいもの。しかし、椅子に座ったままできるストレッチなら、作業の合間に取り入れられるのではないでしょうか。
つらい肩こりをやわらげるストレッチをご紹介します。
ストレッチ手順
1. 両腕のひじを曲げて、指先を肩の上に乗せる。
2. 左右の肩甲骨を離すイメージで、両ひじがくっつくまで近付ける(くっつかない人は近付けるだけでも)。
3. 両ひじを近付けたまま、下から上へとゆっくり持ち上げる。
4. 今度は肩甲骨をくっつけるイメージで、両ひじを大きく弧を描くように背中側へ回す。
5. 2~4を数回繰り返す。
「肩より首のこりがつらい!」という人もいるでしょう。肩とともに首のこりを解消するストレッチをご紹介します。
頭を斜め前に倒すとき、気持ち良く感じられる角度を探ってみてください。
ストレッチ手順
1. 右手を背中側に回し、椅子の背もたれの左サイドをつかむ。
2. 左手を頭の上から回して、右耳の上あたりに添える。
3. 右の首から肩にかけて伸ばすように、左手で押さえながら頭を斜め前に倒す。
4. 息を吐きながら3の姿勢を20~30秒キープする。
5. 両手を入れ替えて1~4を繰り返す。
連休明けの仕事はストレッチで効率アップ!
連休はリフレッシュできる反面、連休明けにはいつもよりやる気が出なかったり、体が重く感じたりしがちです。
今回ご紹介したストレッチは、ベッドやデスクで簡単にできるものばかり。連休明けはもちろん、なんだか心と体がすっきりしないときに試してみてくださいね。