派遣会社への登録や、派遣社員として就業先にエントリーする際は、履歴書の作成は不要な場合が多いですが、社員としての直接雇用を前提に、一定期間派遣社員として働く「紹介予定派遣」の場合には、履歴書と職務経歴書が必要になることがあります。
紹介予定派遣は、最長6カ月派遣社員として働き、その間に適性や能力を見極められます。社員経験が浅い場合でも、社員になれるチャンスがあるので、長く安定して働きたい人にもおすすめの働き方です。
今回は、紹介予定派遣の応募の際に必要な書類と、その効果的な書き方を解説します。
必要な書類は、履歴書と職務経歴書
紹介予定派遣に応募する際には、履歴書と職務経歴書を自分で作成する必要があります。書類選考で効果的にアピールするためにも、履歴書や職務経歴書はコツをおさえて作成する必要があります。
履歴書には、採用に必要な情報をまとめる
履歴書は、個人情報や略歴、志望動機など必要最低限の情報を伝えるためのツールです。だからこそ丁寧に、抜けや書き間違いがない書類を作成することがポイントです。
企業は履歴書の内容から、これまでどのようなことを学んできたか、転職は何回したことがあるのか、業務に必要なスキル・経験や資格を持っているかといった情報を広く・浅く読み取ります。
基本的な履歴書の書き方
履歴書は、パソコンもしくは手書きで作成します。作成の際には、手書きの指定がないかを確認しておくことが大切です。手書き指定の場合、丁寧な字で書かれているかはもちろん、字の特徴から性格を判断することもあります。パソコンで作成する場合は、必要な項目が記載されたテンプレートを利用すると便利です。下記の項目を含んだ書式やテンプレートを選ぶとよいでしょう。
履歴書に必要な項目
- 住所
- 氏名
- 連絡先(電話番号)
- 学歴
- 職歴
- 資格
- 趣味、特技
- 自己PR
- 本人希望
- 通勤時間など
ほかにも、企業からの指定がなければ、市販のサイズであるA4サイズで作成します。B5サイズでも問題ありませんが、一般的には多くの情報を書き込めるA4サイズが使用されています。
また、手書きの場合には、黒か紺のボールペンや万年筆を使用し、間違えた場合は修正ペンを使わずに、新しい用紙に書き直しましょう。
職歴に合わせて書き方を工夫する
履歴書には、基本的に端的に書く必要がありますが、複数の職歴が羅列しているだけだと、仕事が長続きしない人だと思われたり、組織で働くことへの適性を懸念されたりしてしまうこともあります。そのため、書き方を工夫して、しっかりと経験をアピールしましょう。限られた行数の中でいかに見やすく、わかりやすく記載するかがポイントです。
就業先が多い場合はまとめる
就業先が多い場合、まとめられる項目はまとめて記載するのが好ましいでしょう。そのため、派遣社員としての就業先が多いときには、所属している派遣会社を書いたうえで、派遣先や職種を記入しましょう。
就業先が少ない場合は業務内容も書く
転職回数が少ないことはよい点ですが、就業先が少ない場合は履歴書にスペースが空いてしまうため、やる気が伝わりにくくなる可能性もあります。そのため、履歴書のスペースは、できるだけ埋めておくことが望ましいでしょう。会社名や部署名、携わってきた業務内容の詳細を書くことで、職務経歴書を見る前に職歴の概要を見ることができます。
講座などに通った経歴も記載する
専門学校に通ったり通信講座を受講したりした経験がある場合、スキルアップのために学んだ経験も履歴書に記入しましょう。持っているスキルや、向上心があることもアピールできます。
職務経歴書ガイドはこちら職務経歴書ではスキルをしっかりアピール
基本的な情報を伝える履歴書に対し、職務経歴書は自身の経験や能力を十分にアピールできるツールです。業務に必要な能力があるかどうかや仕事をするうえでの強み、どんなことを経験してきたかが見られます。転職理由の記載は必須ではありません。
また、見出しなどをつけて読みやすく工夫して書かれているかどうかも重要な判断材料になります。
職務経歴書の書き方はこちら
職務経歴書は、企業からの指定がなければパソコンで作成し、A4サイズで1枚、多くても2枚にまとめます。
職務経歴書には、決まったフォーマットはありませんが、下記の項目は記載するようにしましょう。
職務経歴書に必要な項目
- 記入した日付
- 氏名
- 職歴の概要
- 勤務先の情報
- 業務上の成果
- PCスキル
- 自己PR
会いたいと思ってもらえる書類を目指そう
紹介予定派遣として勤務するには、まずは書類選考を突破しなくてはなりません。履歴書・職務経歴書を見て、会いたいと思ってもらえるかどうかが大切です。それぞれご紹介した書き方のポイントを参考に、効果的にアピールできる書類を作成しましょう。
紹介予定派遣の求人特集はこちら