事務職の平均年収はいくら？年収をアップするための方法も紹介

事務職の平均年収

厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」によれば、事務職全体の平均年収は449万3,200円です。 ただし、平均年収は性別や年齢、職種、雇用形態、経験年数などによっても異なります。そこで、賃金構造基本統計調査より、ケース別の平均年収を紹介していきます。

なお、それぞれの年収は、「所定内給与額×12カ月分」に「年間賞与その他特別給与額」を加えた金額です。残業代や休日手当、深夜手当といった所定外給与は含みません。

男女別の平均年収

まずは、男女別の平均年収を見ていきましょう。事務従事者のうち、男性の平均年収は543万2,000円です。一方、女性の平均年収は382万8,800円となります。

同じ事務職でも、男性と女性では平均年収に160万円程の差があることがわかります。

年代別の平均年収

事務従事者の平均年収は、年齢が上がるほど高くなる傾向にあります。20代から40代まで、年代ごとの平均年収は下記のとおりです。なお、事務従事者の平均年齢は43歳となります。

職種別の平均年収

一口に事務職といっても、携わる業務はさまざまで、仕事の種類ごとに平均年収も変わってきます。役職者を除く、主な事務職の職種別の平均年収は下記のとおりです。

雇用形態別・事務職の平均年収

「正社員・正職員以外」には、派遣社員や契約社員、パート・アルバイトなどが該当します。なお、正社員や契約社員、パート・アルバイトは直接雇用ですが、派遣社員は派遣会社と雇用契約を結び、派遣先企業で働く間接雇用です。また、正社員は主に月給制ですが、有期雇用の派遣社員は時給制が一般的です。

経験年数別の平均年収

事務職の平均年収を考えるうえでは、経験年数も重要なポイントになります。一般的には、経験年数が長くなるにつれて年収は高くなります。これは、やはり経験年数が長いほどスキルが上がるからだと考えられます。経験年数別に見た事務職の平均年収は、下記のとおりです。

事務職で年収アップするための方法は？

ここまで、さまざまな角度から事務職の平均年収のデータを見てきました。では、事務職で年収をアップさせるにはどのような方法があるのか、詳しく見ていきましょう。

専門性の高いスペシャリストを目指す

事務職の年収アップに効果的なのが、専門性を高めることです。事務職にはさまざまな種類があり、携わる業務によって給与の額は変わります。例えば、前述した職種別の平均年収を見ても、一般事務に比べて、企画事務といった専門性の高い職のほうが年収は高くなっています。

同様に派遣社員の時給も、一般的には専門性が高い職種ほど金額が高い傾向です。例えば、時給が100円上がれば、1日8時間、月に21日働くとして、1カ月で1万6,800円、年収にして20万1,600円もアップする計算になるのです。

とはいえ、専門的な知識やスキルは一朝一夕に身に付くものではありません。経験を積みながら専門性とスキルを磨き、年収アップを目指しましょう。

資格を取得しスキルアップする

スキルアップによる年収アップを目指すなら、資格の取得もおすすめです。企業によっては、特定の資格を持つ人を対象に、資格手当制度を設けていることもあります。そのような場合、資格手当の対象になる資格を取得すれば、すぐに年収アップにつなげることが可能です。

資格の取得は、専門性の向上にも直結します。学びの結果として資格を保有していることで、一定レベルのスキルを持つ証明となり、ただ「パソコンスキルがあります」とアピールするよりも、PCやITに関する資格を持っているほうが説得力は増すものです。資格取得によって任される業務の幅が広がった結果、年収がアップする可能性もあります。

働き方を変えてみる

将来的に年収をアップさせたいと考えるなら、働き方を変えてみるのもひとつの方法です。例えば、パートやアルバイトから、より時給の高い派遣社員になったり、正社員を目指したりするのもいいでしょう。また、同じ事務職でも、業界や地域によって給与水準が変わることもあります。事務職はどんな業界でも働きやすい汎用性の高い職種なので、年収を上げたい場合は、給与水準の高い業界に転職するのも効果的です。

派遣社員なら、有期雇用派遣から無期雇用派遣を目指すという方法もあります。前述した賃金構造基本統計調査の結果からもわかるように、事務職の平均年収は、経験年数が長いほど金額が高くなる傾向があります。

しかし、有期雇用の派遣社員にはいわゆる「3年ルール」があり、原則として同じ職場で3年を超えて働くことができません。無期雇用派遣なら、このような期間制限がないため、同じ職場で継続して長く働くことが可能です。就業年数が長くなるほどスキルや専門性も向上するため、年収アップを目指しやすくなることがわかります。

事務職派遣社員の年収モデルケース

事務職では、派遣社員という働き方も多く選ばれています。前述した賃金構造基本統計調査による事務職の平均年収は、月の給与額の12カ月分に賞与などを加算した金額でした。しかし、派遣社員の場合、給与形態は基本的に時給制です。では、事務職の派遣社員の平均年収は、どれくらいになるのでしょうか。

ここでは、一般事務と専門知識を要する事務職に分けて、派遣社員の年収モデルケースを紹介します。なお、月給は、1日8時間、月に21日間働いたものとして計算します。また、いずれのケースも、金額は税金や社会保険料などを控除される前の、いわゆる額面金額です。

アデコの無期雇用派遣事務職の年収モデルケース

ここからは、アデコの無期雇用派遣事務職の年収モデルケースをご紹介します。アデコの無期雇用派遣事務職の給与は、独自のJobレベルに伴って上がる昇給制です。Jobレベルごとに求める職務内容・スキルレベルを定義し、一人ひとりの長期的なキャリアパスが可視化されています。

Jobレベルは7×4段階あり、職務レベルに応じた給与体系に設定。また、年次評価に応じた昇給制度により、長期的なキャリア形成を支援します。スキルが上がった分、給与に反映されるというわかりやすい仕組みなので、自然と仕事に対するモチベーションも上がるでしょう。

事務職未経験者の年収

事務職の年収水準は、地域によって異なります。一般的には、地方よりも都市部のほうが、平均年収は高くなるでしょう。事務職未経験者の都市別のモデル年収は、下記のとおりです。

事務職経験者の年収

事務職で年収アップを狙うならアデコの無期雇用派遣へ

事務職で年収アップを目指すなら、無期雇用派遣という働き方がおすすめです。無期雇用派遣なら、安定して働きながらスキルを磨け、年収アップも狙いやすくなります。

アデコでは、無期雇用派遣で事務職として働きたい人を対象に、事務経験者向けの「キャリアシード」、事務未経験者向けの「キャリアシード・エル」というサービスをご用意しています。これは、安定した雇用環境で、OA事務や経理などの事務職のスペシャリストとしてキャリアを積みたい人に向けたサービスで、現在の働き方にかかわらず応募が可能です。

さらに、アデコには、現在の職場で2.5年以上継続して派遣就業されている人なら誰でも無期雇用派遣社員に応募できる「ハケン2.5」という制度もあります。「事務職としてスキルアップしたい」「もっと年収を上げたい」と考えている人は、ぜひアデコの無期雇用派遣をご検討ください。