紹介予定派遣のメリット・デメリットとは?注意点などを解説!

紹介予定派遣には「入社後のミスマッチを防げる」「未経験のお仕事に挑戦できる」などのメリットがあります。一方で「必ず直接雇用につながるわけではない」などのデメリットもあります。このページでは「紹介予定派遣に興味がある!」「紹介予定派遣はやめたほうがよいの?」と悩まれている方に向けて、紹介予定派遣のメリット・デメリットや直接雇用されるためのコツを解説します。

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紹介予定派遣のメリット・デメリットまとめ

紹介予定派遣のメリット
  • 事前に職場の雰囲気を体験できる
  • 未経験の業種・業界にチャレンジできる
  • 派遣会社が条件面を交渉してくれる
  • 直接雇用の誘いを断っても次のお仕事先を探しやすい
  • 直接雇用されるまで派遣会社からサポートを受けられる
  • 憧れの企業の求人があることも
  • 働きぶりをしっかりとアピールできる
紹介予定派遣のデメリット
  • 正社員として雇用されるとは限らない
  • 必ず直接雇用されるわけではない
  • 派遣社員時代と契約条件が変わる可能性がある
  • 紹介予定派遣として働くまでの選考がある
  • 直接雇用後に「派遣社員時代の就業期間」がカウントされないケースもある
  • 紹介予定派遣の案件数には限りがある

紹介予定派遣のメリット

紹介予定派遣とは、一定期間(最長6カ月)経過後に「派遣先で直接雇用されることを前提」として就業する派遣の仕組みのことです。 一定の派遣期間を経て、派遣先・派遣社員、双方の合意があれば直接雇用へ移行できます。紹介予定派遣の具体的な特徴などについては、下記ページをご覧ください。

紹介予定派遣の概要や仕組みについて詳しくはこちら

この紹介予定派遣には、以下のメリットがあります。

  • 1
    事前に職場の雰囲気を体験できる
  • 2
    未経験の業種・業界にチャレンジできる
  • 3
    入社前に業務内容のミスマッチを防げる
  • 4
    派遣会社が条件面を交渉してくれる
  • 5
    直接雇用の誘いを断っても次のお仕事先を探しやすい
  • 6
    直接雇用されるまで派遣会社からサポートを受けられる
  • 7
    憧れの企業の求人があることも
  • 8
    働きぶりをしっかりとアピールできる

メリット1事前に職場の雰囲気を体験できる

紹介予定派遣では、まず派遣社員として最長6カ月働いてから直接雇用に切り替えるか検討できるため、事前に就業先の雰囲気を把握できます。実際に取り組む業務内容や就業先の人間関係、自分のスキルに合っているかなどを直接チェックできれば、入社後のミスマッチを防げるでしょう。

紹介予定派遣の求人にも、未経験OKのものはあります。 紹介予定派遣であれば、派派遣期間中に、自社にマッチする人材かを見極めることが可能なため、よりミスマッチがない状態で挑戦することができます。

メリット2未経験の業種・業界にチャレンジできる

紹介予定派遣の求人にも、未経験OKのものはあります。紹介予定派遣であれば、派派遣期間中に、自社にマッチする人材かを見極めることが可能なため、よりミスマッチがない状態で挑戦することができます。

メリット3入社前に業務内容のミスマッチを防げる

同じ業界や業種であっても、企業によって業務内容やお仕事の進め方が異なる可能性はあります。とくに、上記のように未経験の業界や業種にチャレンジするのであれば、実際の業務内容がイメージと異なるリスクもあるでしょう。

紹介予定派遣を活用すれば、派遣期間中に自分のイメージと実際の業務の認識をすり合わせられるため、安心して直接雇用に移行できます。

メリット4派遣会社が条件面を交渉してくれる

自分で直接雇用の採用を目指す場合、給与や福利厚生などの条件面は自ら交渉しなければなりません。人によっては、交渉が苦手だったり伝えにくい事柄があったりするため、話し合いのハードルが高く感じることもあるでしょう。

紹介予定派遣を活用すれば、直接雇用時の条件面を派遣会社が代わりに交渉してくれます。万が一「派遣社員のときより条件が悪くなる」という場合でも、自分で交渉する必要がないため、精神的な負担を軽減できるでしょう。

メリット5直接雇用の誘いを断っても次のお仕事先を探しやすい

紹介予定派遣では、必ずしも派遣期間後に直接雇用で入社する必要はありません。自分のイメージと違えば、入社を断ることが可能です。ミスマッチがあったとしても、派遣会社が次の就業先を探してくれるため、自分で再度就業先を選ぶ手間も発生しません。

メリット6直接雇用されるまで派遣会社からサポートを受けられる

直接雇用されるまでの派遣期間は、派遣会社からのサポートを得られるため、安心して就業できます。派遣期間中のサポート内容については、派遣会社ごとで異なります。

例えば、アデコの場合はキャリアコーチ制度を設けており、就業先での不安や今後のキャリアなどについて相談できるため、直接雇用に向けて万全の体制で働けるでしょう。キャリアコーチはコーチングやキャリアデザイン、カウンセリングなどの専門トレーニングを受けており、プロの視点で的確なアドバイスを受けられます。アデコのキャリアコーチ制度についてはこちらをご覧ください。

キャリアコーチ制度について詳しくはこちら

メリット7憧れの企業の求人があることも

紹介予定派遣には大手企業や有名企業の求人も多数あります。一度派遣期間中に自分の働きぶりを認めてもらえれば、憧れの企業に直接雇用されるチャンスがあるというのは、紹介予定派遣ならではの魅力です。

メリット8働きぶりをしっかりとアピールできる

最初から直接雇用を目指す場合、企業としても社員を簡単には解雇できないため、採用までのハードルは高くなりがちです。そのため、未経験者はどうしても採用の可能性が低くなります。

紹介予定派遣であれば、派遣期間中に実際の業務を通じて、お仕事への取り組み方や自分のスキルなどをアピールできるため、正当に評価してもらったうえで採用の可否を決めてもらえます。未経験であっても、派遣期間に派遣先から「自社と相性がよい」と思ってもらうことで、直接雇用される可能性もあるでしょう。こちらも紹介予定派遣ならではのメリットです。

紹介予定派遣のデメリット

一方で、紹介予定派遣には以下のデメリットもあるため注意しましょう。

  • 1
    正社員として雇用されるとは限らない
  • 2
    必ず直接雇用されるわけではない
  • 3
    派遣社員時代と契約条件が変わる可能性がある
  • 4
    紹介予定派遣として働くまでの選考がある
  • 5
    直接雇用後に「派遣社員時代の就業期間」がカウントされないケースもある
  • 6
    紹介予定派遣の案件数には限りがある

デメリット1正社員として雇用されるとは限らない

試用期間終了後の雇用形態は、あくまでも「直接雇用」という形式にすぎず、契約社員としての雇用もあり得ます。契約社員は正社員と給与や福利厚生などの条件が異なる可能性が高いため、事前に「直接雇用の具体的な雇用形態」を確認しておきましょう。

デメリット2必ず直接雇用されるわけではない

紹介予定派遣は、派遣社員側から直接雇用を断るという選択肢があります。一方で、企業側からも直接雇用を断られるケースもあるため注意しましょう。

派遣先での成績や勤務態度が求められる基準に達していなければ、直接雇用まで至らない可能性はあります。そのため、紹介予定派遣だからといって油断せず、日々の業務に真面目に取り組む意識を持っておきましょう。

デメリット3派遣社員時代と契約条件が変わる可能性がある

試用期間中は「派遣会社」の雇用条件に従い就業します。しかし、直接雇用に切り替わった後は、給与や福利厚生などが「派遣先=直接雇用先」の提示した条件に変わります。そのため、場合によっては「試用期間中よりも条件が悪くなる」というケースがあるため注意しましょう。

不安な場合は、事前に派遣会社から確認してもらい、必要に応じて担当者から条件を交渉してもらうことが大切です。

デメリット4紹介予定派遣として働くまでの選考がある

一般的な有期派遣の場合、派遣先が直接派遣社員を面接することは禁止されています。基本的には、派遣会社が選んだ職場であればスムーズに就業できるため、派遣先で働くハードルは低いといえるでしょう。禁止されている理由については下記ページも参考にしてください。

面接を禁止する理由について

しかし紹介予定派遣の場合、有期派遣と異なり派遣先での書類選考や面接があります。就業までのハードルは比較的高いため、事前の対策が必要です。

デメリット5直接雇用後に「派遣社員時代の就業期間」がカウントされないケースもある

必ずではありませんが、直接雇用先の企業によっては、派遣社員時代の就業期間がカウントされないこともあります。カウントされない場合、「有給付与の起算日が遅れる」など福利厚生面に影響が出てしまいます。そのため、「派遣社員時代の就業期間」がどのようにカウントされるのか必ず確認しておきましょう。

デメリット6紹介予定派遣の案件数には限りがある

紹介予定派遣は直接雇用のチャンスがある魅力的な制度ですが、一般的な有期派遣よりは、求人数自体が少ない傾向にあります。そのため、自分の希望する業界や職種では紹介予定派遣がない可能性も考慮しましょう。

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紹介予定派遣経由で直接雇用に切り替わる確率は約60%

上記で解説したように、紹介予定派遣制度を活用しても、必ず直接雇用されるわけではありません。2023年8月に厚生労働省が発表したデータによると、2021年に紹介予定派遣を経て直接雇用に結びついた労働者数は「約57%」という結果になりました。なお、下記参照資料より「12,630÷22,251」で算出しています。

参照:厚生労働省 | 令和3年度労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)| p.11

直接雇用へ切り替わるために意識したいポイント

上記のように、直接雇用に切り替わらない派遣社員も40%近くいるため、以下を意識して少しでも直接雇用の可能性を高めることが大切です。

  • 派遣先で真面目に働き成果を残す
  • 紹介予定派遣から直接雇用への実績が豊富な派遣会社を選ぶ
  • 派遣会社のサポートを得ながらスキルを磨く

ポイント1派遣先でしっかり働き成果を残す

企業が直接雇用の可否を決めるうえでは、もちろん就業中の成果や勤務態度が評価対象となるため、実直にお仕事に取り組むことが必須です。派遣期間中にわかりやすい成果(営業獲得件数や架電数など)を残せれば、派遣先からも高く評価されます。また、遅刻や無断欠勤がなく、職場での人間関係も良好に構築できていれば、直接雇用される可能性は上がるでしょう。

ポイント2紹介予定派遣から直接雇用への実績が豊富な派遣会社を選ぶ

紹介予定派遣から直接雇用の実績が豊富な派遣会社であれば、少しでも直接雇用につながる可能性を高められます。

派遣会社によっては、「紹介予定派遣からの入社実績の有無」で求人を絞れるため活用しましょう。例えばアデコの場合、求人検索で「アデコからの入社実績あり」という条件で絞れます。

ポイント3派遣会社のサポートを得ながらスキルを磨く

派遣会社のサポートを得ながらスキルを磨くことで、お仕事で成果を出せるようになり、派遣先からも評価されやすくなります。具体的なサポート体制は派遣会社によって異なるため、事前にチェックしておきましょう。

例えばアデコであれば、以下のような豊富な制度をもとに派遣社員のステップアップをサポートしています。

キャリアコンサルティング キャリアコーチに就業先の不安や今後のキャリアなどを相談できる
提携スクール制度 アデコと提携しているPCや語学スクールなどを特別価格で受講できる
教育訓練計画 ビジネスマナーや個人情報の取り扱いなどキャリアの基礎となる部分を勉強できる

こうした派遣会社のサポートを得ながらスキルを磨いて、派遣先企業から求められる人材に成長することが大切です。アデコのサポート体制の詳細は下記のページをご覧ください。

アデコのキャリアサポートについて詳しくはこちら

派遣会社のサポートを受けて紹介予定派遣からの直接雇用を目指そう

紹介予定派遣は、派遣先・派遣社員の両方が納得したうえで直接雇用を結べる魅力的な制度です。就業先の雰囲気や働きぶりをお互いに確認できるため、入社後のミスマッチを大きく減らせるでしょう。

とはいえ、必ず直接雇用されるわけではありません。派遣期間中の勤務態度や成果によっては直接雇用されないこともあるため要注意です。直接雇用される可能性を高めるには、アデコのような派遣会社の充実したサポートを受けながら、自分のステップアップに努めることが大切です。

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