男性でも事務職に就ける?最新の男女比率や性別を問わず意識したいポイントを解説

現在は法律で、性別によって採用可否を決めることが禁止されているため、「男性でも事務職に就ける?」と心配する必要はありません。ただし、そもそも事務職は男女問わず人気が高い職種であるため、「スキルや資格を身に付ける」などの工夫は必要です。このページでは、事務職の男女比率などを解説します。

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事務職の男女比率

令和5年7月に厚生労働省が発表した調査結果によると、令和4年度における「一般職(事務職)の正社員(正職員)の男女比率」は、以下のようになりました。

  • 男性:33%
  • 女性:44.8%
参照:厚生労働省 | 「令和4年度雇用均等基本調査」結果を公表します | p.1 (2) 正社員・正職員の構成比新規ウィンドウで開く

データを見ると、確かに事務職の比率は女性が多いです。

近年では事務職に就く男性の比率が高まっている

上記のデータからわかるように、現在でも事務職の比率は女性が多いです。しかし過去のデータと比較すると、一般職(事務職)に就く男性比率は増加傾向にあります。直近における男女比率の推移は以下の通りです。

年度
事務職の男性比率
事務職の女性比率
令和元年度 30.7% 42.3%
令和2年度 29% 43%
令和3年度 31.8% 43.2%
令和4年度 31.8% 43.2%

一時期は男性比率が低下しましたが、全体としては年単位で緩やかな上昇傾向にあります。とはいえ、実際に働く人数自体はまだ女性のほうが多い傾向にあります。

性別を条件に募集をかけることは男女雇用機会均等法で禁止されている

男女雇用機会均等法とは、雇用に関して性別を理由にした差別を禁止する法律のことです。例えば「事務職に応募できるのは女性のみ」「男性は外勤業務のみ」などと制限をすることは法律に違反します。この法律によって、そもそも性別ごとでお仕事の募集を行うことは禁止されており、「男性だから事務職に就けない」ということはありません。

事務職の採用で見られるのは、あくまでも今までの経験の有無や保有資格、スキルなどです。男女の差によって採用可否が決まることはないため安心してください。

参照:厚生労働省 | 男女雇用機会均等法の概要新規ウィンドウで開く

事務職は男女問わず倍率の高い人気職種です

そもそも事務職は人気の高い職種であるため、男女問わず就ける可能性が低いという背景があります。令和5年7月時点における一般事務職の有効求人倍率は、「0.34倍」という結果になりました。具体的には、求職者数が「6,031人」であるのに対し、求人数は「2,029件」しかありません。

参照:厚生労働省 | 職業別<中分類>常用計 有効求人・求職・求人倍率(令和5年7月)新規ウィンドウで開く

事務職は定型業務が多く、自分のペースで進めやすいため、ワークライフバランスを大切にしやすい職種です。このような理由から、事務職の求人倍率は多職種に比べても低い傾向にあるのです。

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未経験から人気の事務職を目指すにはどうすればいい?

上そもそも事務職は人気の高い職種です。未経験から事務職を目指すのであれば、以下のようなポイントを押さえることが大切です。

  • 1
    未経験OKの求人を探す
  • 2
    講座を受講してPCスキルなどを身に付ける
  • 3
    資格を取得しておく

ポイント1未経験OKの求人を探す

事務職の求人の中には、「未経験OK」を掲げるお仕事もあります。事務職の種類にもよりますが、基本的なお仕事内容は書類作成やデータ入力、顧客対応など特別な資格やスキル不要で行えるものが多いため、未経験を歓迎している企業が多いのです。

そうした未経験OKの求人を探して、積極的に応募してみましょう。求人サイトで企業を検索する際、「未経験可」などの項目で絞れることも多いです。

ポイント2講座を受講してPCスキルなどを身に付ける

他の就業希望者よりも自分をアピールするには、講座を受講してPCスキルなどを身に付けるのもよいでしょう。とくに事務職ではWordやPowerPointなどのMicrosoft Office系ツールを使う機会も多いです。講座を受講して、そうしたツールを使えるようになれば、未経験者であってもアピールポイントになります。

講座を受講する場合は、派遣会社の制度を活用することもおすすめです。例えばアデコの場合、派遣登録者ならアビバやKENスクールといった大手PCスクールを特別価格で利用できます。他にもさまざまなスキルを身に付けられる講座を特別価格で受講できるため、気になった方はこちらをご覧ください。

ポイント3資格を取得しておく

講座を受講するだけでなく、資格も取得しておくと企業に対して目に見える形でスキルをアピールできます。事務職で役立つ資格としては、例えば以下が挙げられます。

  • MOS:Microsoft Office系ツールの使用スキルを証明できる国際的な資格
  • 秘書検定:ビジネスマナーの知識やコミュニケーションスキルを証明できる資格
  • 簿記:企業のお金の流れに関する知識が身に付いていると証明できる資格

自分が目指したい事務職の種類に合わせて、適切な資格を取得しましょう。例えば「経理事務を希望するので簿記を取得する」「受付事務を希望するので、秘書検定を取得してビジネスマナーが身に付いていることを証明する」といったように考えられます。

事務職で役立つ資格についてはこちら

事務職は性別関係なく活躍できるお仕事です

事務職では徐々に男性の比率が上がっています。ただし前提として、事務職は男女問わず人気の高い職種であるため、その点において「採用のハードルが高い」ということはあります。実際の倍率も高いことから、「未経験OKの求人に応募する」「スキルや資格を身に付けておく」「業界の経験を生かして経験業界に絞って応募する」などの工夫を行い、少しでも採用の可能性を上げることが重要です。

場合によっては、直接自分で応募するのではなく、派遣会社を活用して就業を目指すのもよいでしょう。派遣会社に登録することで、自分で応募するよりも事務職に就ける可能性を高められます。

アデコではスキルアップ支援や、キャリアコーチのサポートを行っています。事務職で活躍するなら、ぜひアデコにご登録ください。

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