- Q.コールセンターで勤務していますが、自分の対応が正しかったのか気になったり、対応がうまく行かなかった時は気持ちを切り替えられなかったり、会社に行くのもつらい日があります。どのような思考で業務に取り組めば、よりストレスなく仕事ができるでしょうか?
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A.
益子先生からの回答
はじめに、「何かに気になってしまう自分は良くない自分」と思っていませんか?
気になってしまうことは、不都合が大きいことはあっても、良くないことや間違いではありません。繊細という気質をもつ「HSP」=「気になってしまう人」は、細かいことに気が付き、刺激に敏感に反応して、「あれでよかったのかしら?」と考えすぎてしまいます。でもこれは「気質」であって病気ではありません。一生懸命やりたい頑張り屋さんで、いろんなことに繊細に反応してしまうために、ちょっと生きづらかったり疲れやすかったりします。
例えば、10の刺激に対して10で受け止める人もいれば、5で適当に対応する人もいます。一方、15で反応して求められる以上に頑張ってしまうのが繊細さん。15で対応すること自体が問題なのではなく、エネルギーをたくさん消費するためにそれだけ充電が必要になるのです。そうしたことを認識し、自分が納得しているかが重要です。まず、お客様に喜んでもらいたいとよりよい対応を心がけているあなたがいる。それをあなた自身がまず認めること。自己否定が根本にあると、過程も結果もすべて否定的な捉え方になってしまうものです。
現在のコールセンターのお仕事でクレームがないのなら、それで合格としましょう。不安になることに目を向けるのではなく、どうしたら自分が安心できるのかを考えましょう。そして、とりあえず目の前のことを一生懸命にやる。ここまでできたらOKという自分のルーティーンを作ってみる。問題が起こらなければよしとする。自分自身で納得できるように意識してみてください。納得感があれば気持ちの切り替えもうまくいくと思います。