- Q.とにかく何事も面倒くさくて気力がないことに困っています。時に食事やトイレに行くのも面倒で、家事とかも最低限しかできず、好きなこと、やりたいこともありません。気力が上がる方法はないでしょうか?
-
A.
益子先生からの回答
普段できていることができなくなった、いつもと違う状態ならば、病的な状態、病気の可能性がありますので、医療機関の受診をお勧めします。自分で思っている以上に心身が疲労していることもあります。そのような場合は適切な治療が必要です。
病気ではないとすると、生きることが面倒くさいと考えてしまいたくなるような、前向きに生きることにブロックをかけてしまっているのかもしれませんね。動いてもいいことばかりとは限りませんし、誰でもイヤな体験や失敗はしたくありません。でも動かなければいいことにも出会えませんし、何も変わりません。
面倒くさいのはいけないことではありません。誰もが常に元気でやりたいことに溢れているわけではないと思います。気力がないことがデフォルトで、それが自分らしい人もいるかもしれません。やる気のあることが正しいとは限らないのです。いろんなテンションの人がいて世の中が構成されています。少なくとも、生活において、ご自身が最低限と思うことはできているわけです。大事なのは、そのような自分でもいまを必死に生きている。それがいまの自分で自然体であると、まず自分が自身を認めてあげることではないでしょうか。
そのうえで、どんな自分になりたいか、自分が何を大切にしたいか、など自分の在り方と向き合ってみましょう。方法があるから気分が上がるのではなく、自分がいい状態だから気分は上がるもの。考えるよりも、気持ちよい、心地よいと感じることを意識しましょう。好きなこと、やりたいことがないのなら、まずは、いま、目の前のことをとにかく一生懸命に、自分なりに楽しめるように取り組んでみましょう。好きなことややりたいことは「名詞」ではなく、「動詞」の中にあるといいます。楽しみながら行動をすることで見えてくることが必ずあるはずです。