- Q.寝つきが悪いです。布団に入る2時間前からスマートフォンに触れないようにしたり、ハーブティーを飲んだり、ストレッチをしたりと工夫をしていますが眠れません。 原因は仕事のストレスだと思うのですが、回避できないものなので……どうしたらよいのか困っています。
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A.
益子先生からの回答
不眠の改善のための工夫を続けていらっしゃるのは素晴らしいことです。ただし、寝れないことを何とかしよう、寝ようと思えば思うほど、アタマは緊張してしまうもの。せっかくの良い習慣も、やらなくちゃ!と義務感になってしまった結果、寝られなくなってしまうという悪循環に陥りがちです。
自分のイメージするベストな睡眠を100点として、60点の睡眠を意識してみましょう。100点とれなくても何らかの支障が出るわけでないはずです。そもそも生活は毎日異なりますから、必要な睡眠も毎日違うものです。100点から物事を見ると全部マイナスになってしまいます。翌日、少なくとも支障なく生活できれば合格。とりあえずこれなら大丈夫という睡眠に対する安心感が得られるように、自分のアタマを設定しましょう。大事なことはからだもこころも力が抜けることです。ルーティーンで眠るための儀式は、五感からアタマに「もう寝る時間だよ~」という刺激を与えるもの。「これをやれば眠れる!」と見返りは求めず、からだやこころが気持ちいいと感じられていることそのものを味わいましょう。
からだもこころもリラックスできる方法として、入浴は効果的です。眠りたい時間の2時間前までに済ませましょう。体温がゆっくり下がりながら睡眠に入るのがベスト。熱いお風呂は体を急速に冷やそうとして逆効果になってしまうので要注意。そして、寝る前の時間をのんびりと楽しむように、リラックスすることが肝心です。