- Q.ストレスからの蕁麻疹や湿疹が繰り返し出ます。皮膚科で処方された体質改善のための漢方薬や塗り薬、アレルギー反応を抑える薬を服用していますが、それらを長期間服用し続けても問題ないのでしょうか?40代になりストレスや疲れが表面化しやすくなったように感じていますが、ストレス解消のための自分の時間がなかなか持てません。
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A.
益子先生からの回答
薬を長期間服用した場合の副作用についてより、長期間服用し続けることそのものに対する問題意識をお持ちのようですね。そもそも症状が繰り返し起こることに対する治療方針、服薬について納得されていますか。
皮膚科に限らず、薬は必要な時に必要な分をしっかり服用することで、その効果を最大限に活用するものです。状況により薬の効果を判定するまでの期間に違いはありますが、薬が効いているかどうかわからないまま漫然と服用するのは、いろいろな意味で一番もったいないことです。薬についての不安があれば、遠慮なく医師に伝え、確認してみてください。
なぜこの薬を飲むのか。どの症状に対してどのような効果を期待して使うのか。自分の体に入れるものですから、最低限のことは把握しておきましょう。
治療方針や目的によって、薬を服用する期間も変わってきます。例えば、痛み止めのように症状に対する薬もあれば、血圧を下げる薬のように長期間服用することを前提にしているものもあります。体質改善が目的であれば、時間がかかることになるでしょうし、漢方薬の場合は同じ症状でも体質によって選択する薬が異なります。
医師が適切な判断をするためには、自身の状態や服用した結果について正直に医師へ伝える必要があります。結果として、短期間で処方を終えられることもあれば、長期間処方を続けないとならないこともあります。副作用への対処も含め、その時々で必要な手当てについて腑に落ちていれば、安心して服薬することができると思います。プラセボ効果があるように、服薬への意識や意図はその効果に大きく影響しますから、飲むときは「自分の味方になってくれるもの」と思って気持ちよく!それが薬の効果を最大限利用できるコツです。ストレスや疲れが表面化するというのは、からだがサインを出せている証拠です。体質改善を目的とするならば、薬以外の方法も重要です。食事その他の生活習慣を含め、自分の体をケアする「時間」を確保してみてください。
オススメは朝、起床後の5分間。窓を開け外の空気を入れて呼吸を整える。ストレッチや瞑想も効果的です。自分の時間が持てないと考えがちですが、現在の生活タイムスケジュールにおいて、歩いているときや通勤電車の中など、その時間を意識して変えてみるだけで自分の時間になります。無理して新しい時間を捻出しようとしても続かないものです。今の生活の中で質をあげることを意識して、からだが気持ちいいと感じられる時間の使い方を見直してみてください。