
「長期の派遣」は実際どのくらいの期間働くのでしょうか。このページでは長期で働くか短期で働くか悩んでいる方に向けて、長期の派遣について解説します。
長期派遣とは?
長期派遣とは、一般的に3カ月以上の期間で行われる派遣労働を指すことが多いようですが、期間について明確な定義はありません。派遣会社によっては、3〜6カ月の派遣を「中期派遣」と定義している場合もあります。
長期派遣と短期派遣の違い
働く期間
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業務内容の傾向
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長期派遣 | 3カ月以上 | 専門スキルを生かせるお仕事も多い |
短期派遣 | 3カ月未満 | データ入力など、未経験OKなお仕事が多い |
短期派遣は、2〜3カ月程度の期間で行われ、主に繁忙期や一時的な人手不足に対応するためのデータ入力や書類の受付・チェック業務、軽作業といった未経験でも働きやすいお仕事が多い傾向にあります。一方長期派遣は、専門的なスキルを必要とする業務が多い傾向あります。
長期派遣のメリット
長期派遣には、短期派遣にはないさまざまなメリットがあります。ここでは、その中でも特に重要な4つのポイントについて詳しく解説していきましょう。
継続的に収入を得られる
短期派遣と比べた長期派遣のメリットの一つが、継続的な収入が得られることです。短期派遣と比べて契約期間が長いため、一定期間の収入が保証されます。
スキルアップの機会につながる
長期派遣では、一つの職場で長く働くことができるため、スキルを身につける機会も多いといえます。
さらに、派遣社員として就業している方を対象とした研修が提供される場合もあるため、経験の浅い業務であっても業務や研修を通じて、徐々にスキルアップを望めるでしょう。
直接雇用のチャンスがあることも
長期派遣のもう一つの大きなメリットが、直接雇用の可能性があることです。派遣先企業によっては直接雇用の社内制度があることもあります。また最長6ヶ月の派遣期間を経て直接雇用に切り替わる紹介予定派遣という雇用形態での募集もあります。短期派遣よりも長期派遣の方が継続的に就業する分、直接雇用のチャンスが多い傾向にあります。
長期派遣のデメリットと注意点
長期派遣には様々なメリットがある一方で、デメリットや注意点も存在します。ここでは、長期派遣を検討する際に知っておくべき重要なポイントをご紹介しましょう。
基本的に契約中には辞められない
派遣先を契約期間中に辞めることは原則できません。長期での派遣のお仕事をする場合は、継続して仕事を続けられるか注意が必要です。「実際に働いてみたら思っていたものと違った」「事情が変わり、当初の想定通り働けない」といったことのないようにしましょう。
万が一、契約途中に辞めたいと思った場合について、詳しくは下記のページでも解説しています。
派遣先を辞めたいと思ったら考えたいことについて詳しくはこちら
もしも長期的に働くことができるか不安な場合は、まず短期の派遣のお仕事から始めて見ることもおすすめです。短期で就業して契約終了した後、次のお仕事として長期のお仕事を探すことも可能です。
契約更新を断りにくいことも
長期契約で関係が長くなると、継続することを断りにくいと感じる方も一定数いるようです。もしも「更新したくない」場合は派遣会社の担当者に相談してみましょう。更新したくないと感じるポイントは、今後のお仕事選びにも大切なポイントです。しっかりと派遣会社に伝え、今後のお仕事選びに生かせるようにしましょう。
3年ルールがある
労働者派遣法改正の雇用安定措置によって、派遣労働者が同じ派遣先で就業できる上限が3年に定められました。これは「3年ルール」と呼ばれています。
3年間経過後には、同一の就業先への直接雇用、新たな就業先の提供、派遣元(派遣会社)での無期雇用、その他の安定した雇用継続に向けたいずれかの対応が求められます。
ただし無期雇用派遣という働き方を選べば、3年以上働くことも可能です。無期雇用派遣について詳しくは下記のページでも解説しています。
無期雇用派遣について詳しくはこちら長期での派遣のお仕事は魅力もたくさん
長期派遣は、一般的には、3カ月以上の期間で働きます。長期で働くことで、スキルアップがしやすかったり、無期雇用派遣をはじめ他の働き方への選択肢が増えることがあるでしょう。ただし基本的に契約途中で辞めることはできないので、注意しましょう。派遣で働くことが初めてで、長期で働けるが不安な場合は、まずは短期でのお仕事を探してみることをおすすめします。
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