
契約社員と派遣社員、どちらの働き方が自分に合っているのか迷っている方はいませんか?どちらも一見似ていますが、雇用契約の形態や仕事内容、待遇面などに大きな違いがあります。
このページでは、契約社員と派遣社員の基本的な違いや、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説します。自分のキャリアプランやライフスタイルに合った働き方を選択するための判断材料として参考にしてください。
契約社員と派遣社員の基本的な違い
派遣社員 |
契約社員 |
|
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仕事内容 | えらべる | 配属先の業務 |
勤務時間・休日 | えらべる | 会社規程により |
残業の有無 | えらべる | 配属先により |
就業期間 | 有期 ※ 無期雇用派遣への転換あり(詳細はこちら) |
雇用契約により |
社会保険・雇用保険 | 原則あり 雇用契約の期間、労働時間による |
あり |
賞与 | 時給に賞与相当額2%含む | 会社規程により |
退職金の有無 | 時給に退職金相当額6%含む | 会社規程により |
交通費の有無 | あり | あり |
転勤 | なし | 部署移動含めあり |
研修制度 | あり | 会社規程により |
派遣会社のフォロー | あり | なし |
アデコでの支援 | できる | できる |
このほかの雇用形態との比較はこちらからご確認ください。
契約社員と派遣社員は、どちらも正社員とは異なる雇用形態です。それぞれの項目の違いは上記の通りです。ここでは契約社員と派遣社員の基本的な違いについて特に抜粋して詳しく見ていきます。
雇用主の違い
契約社員と派遣社員の大きな違いは、「雇用契約先」です。契約社員は、就業先の企業と直接雇用契約を結びます。一方、派遣社員は派遣元となる派遣会社と雇用契約を結び、派遣先の企業で働くことになります。
雇用期間
契約社員と派遣社員の雇用期間と契約更新のルールにも違いがあります。
契約社員の雇用期間は、あらかじめ定められていることが多く、1回当たりの契約期間の上限は一部の場合を除いて3年となります。
派遣社員の雇用期間は、「事業所単位」の制限では、同一事業所で3年を超えて派遣社員を受け入れることができません。ただし、過半数労働組合などの意見聴取を行うことで、延長が可能となります。「個人単位」の制限では、同一の派遣社員を同じ事業所の同じ組織単位で、3年を超えて受け入れることができません。
福利厚生
派遣社員の場合は雇用主である派遣会社の福利厚生が適用されます。一方の契約社員は雇用主である企業の福利厚生が適用されます。
派遣社員で就業する場合には、派遣会社ごとに福利厚生が異なるため、事前に確認しておきましょう。アデコでは、派遣社員の皆さまに安心して就業いただけるよう、サポート体制を整えています。詳しくは下記をご確認ください。
契約社員と派遣社員はどっちがいいの?メリットやおすすめの人について
特徴 |
当てはまり度 |
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派遣社員 | 自分らしさにこだわり、能力を生かして働きたい人、未経験の方など幅広い方に適しています。働き方を自由に選びたいという方におすすめです。 |
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契約社員 | 昇給や賞与が制度化されていることが多いので、金銭的なメリットも大きく、安定して長期で働けます。入社した企業でスキルアップを望みたい方におすすめです。 |
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派遣社員のメリットや向いている人
特徴 |
当てはまり度 |
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自分らしさにこだわり、能力を生かして働きたい人、未経験の方など幅広い方に適しています。働き方を自由に選びたいという方におすすめです。 |
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派遣社員という働き方について、さらに詳しくはこちらで解説しています。気になる方はこちらもご確認ください。
契約社員のメリットや向いている人
特徴 |
当てはまり度 |
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昇給や賞与が制度化されていることが多いので、金銭的なメリットも大きく、安定して長期で働けます。入社した企業でスキルアップを望みたい方におすすめです。 |
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派遣社員と比較した時の契約社員のメリット
契約社員には、さまざまなメリットがあります。ここでは、契約社員ならではの主なメリットについて詳しく見ていきましょう。
業務の裁量が大きい傾向にある
派遣会社と取り交わした契約内容のみを行う派遣社員に比べると、業務の裁量や範囲が広い傾向にあります。人によっては、裁量のある業務が少ないと、物足りないと感じるかもしれません。一方で、事前に決められた業務のみを行いたいと思う方もいるでしょう。その場合は、派遣社員の方がメリットのある働き方だと言えます。
スキルアップの機会
契約社員は、派遣社員と比べて、より多様な業務を担当する機会に恵まれています。その点ではさまざまなスキルを身につけられる可能性が高いといえるでしょう。
また、社内研修や資格取得支援など、スキルアップのための制度が整っている企業も多くあります。直接雇用されている契約社員の場合はこういった制度を使用できることも多いです。
派遣社員の場合も、派遣会社による法定研修が実施されるほか、提携講座やセミナーなどが用意されており、無料もしくは割引価格で受講できることもあります。
正社員になれるチャンスがある
正社員登用制度を利用するなど、契約社員として一定期間働くことで正社員を目指せる企業も多く存在します。
また無期転換ルール(5年ルール)で正社員になれる場合もあります。このように契約社員から正社員を目指す道は複数存在します。
とはいえ、派遣社員から正社員を目指すことができないわけではありません。派遣社員として一定期間(最長6カ月間)就業した後に、社員になることを前提とした「紹介予定派遣」を利用することで正社員を目指せます。また、派遣社員でも正社員登用制度を利用できる企業もあります。「派遣社員から正社員を目指す方法」、契約社員から正社員を目指す方法について詳しくは下記でも解説しています。
派遣社員と比較した時の契約社員のデメリット
契約期間終了後は自分でお仕事を探す必要がある
派遣社員と違い、契約終了後には自分で次のお仕事を探す必要があります。特に、在職中の転職活動は負担が大きいので、期間をあけずに次のお仕事を探すことは労力がかかります。
派遣社員であれば、別のお仕事が紹介されることもあり、スムーズに求職活動を行えます。
就業中のキャリアに関する相談が難しい
企業にはキャリアに関する窓口といったものがなく、今後のキャリアについて、特に不安がある場合などは相談が難しい場合もあります。
派遣社員であれば、担当者がキャリアの相談や職場での不安や悩みを聞くなどのサポートを受けられます。誰かと相談しながら、キャリアを築いていきたいという方であれば、派遣社員という働き方が向いているかもしれません。
柔軟な働き方のできる仕事を見つけにくい
契約社員の定義に明確なものはありませんが、正社員と同様にフルタイムで働く方を指すのが一般的です。そのため基本的に契約社員で働く場合はフルタイムを前提としたお仕事になります。そのため、フルタイムでは働きたくないという方にとっては、契約社員という働き方はネックが大きいかもしれません。
一方、派遣社員は働く期間や週に働く頻度、一日の労働時間などは求人によってさまざまです。ご自身のワークライフバランスに合わせて働くことができます。アデコでも希望の働き方を条件指定して、派遣のお仕事を探すことができます。ぜひ一度、実際の求人をご確認ください。
ご希望に合わせたお仕事選びを
自分のキャリアゴールを見据えて、適切な雇用形態を選ぶことが大切です。ご自身の望むキャリアとワークライフバランスを考慮しながら、長期的な視野を持って考えることも必要です。自分に合った仕事を見つけて、充実したキャリアを築いていきましょう。
派遣というお仕事に興味があるという方は、ぜひアデコへご登録ください。アデコでは有名企業・優良企業のお仕事多数!事務だけでなく、専門職種も豊富に取り揃えています。アデコならあなたにぴったりのお仕事がみつかるはず。