派遣登録の方法は、主に「来社登録・Web登録・電話登録」の3つです。来社登録が一般的であり、気を付けることも多いため、これから参加する方は事前に確認しておきましょう。このページでは、派遣登録の具体的な内容や登録時に気を付けること、登録からお仕事紹介までをスムーズに進めるコツなどについて解説します。
派遣登録の種類
派遣登録の方法は、大きく以下3種類に分かれます。
- 来社登録
- web登録
- 電話登録
登録方法ごとに特徴があるため、自分に合うものを選びましょう。
来社登録
来社登録とは、派遣会社に訪問して登録する形式のことです。派遣登録の形式としては最も一般的です。Webや電話で都合のよい日時を選択して派遣会社を訪問し、担当者から直接話を聞けます。
来社登録の場合は、派遣会社の雰囲気や担当者の対応の良し悪しを直接チェックできます。また、登録前の疑問点や気になる部分を丁寧に質問できるため、事前に不安点を解消してから登録しやすいです。派遣会社によってはその場でお仕事を紹介してくれることもあり、就業までのスピードも早い傾向にあります。
ただし、来社のスケジュール調整が必要なため、都合のよい日時がないとなかなか登録できません。また、1回の登録会で参加人数に制限が設けられていることもあり、「都合はつくが参加できない」ということもあり得ます。
Web登録
Web登録とは、派遣会社のサイト上に個人情報や自分のスキル、経験、職歴などを登録して、お仕事を紹介してもらう形式のことです。来社登録と異なり、自分の好きなタイミングで気軽に登録できます。派遣会社の担当者と話さず登録できるため、人とのコミュニケーションが得意ではない方も登録しやすいでしょう。
ただし、派遣会社の雰囲気や担当者の良し悪しを判断しにくく、就業してから「自分と相性が合わない」と感じる可能性もあります。また、お仕事の紹介はサイトの登録情報を参考に行われるため、記載内容が不足しているとマッチングの精度が下がる点に注意しましょう。
「手軽に登録したいが自分のスキルもきちんとアピールしたい」という場合は、Web登録時にオンライン面談を実施している派遣会社を選ぶことがおすすめです。
電話登録
電話登録とは、電話で派遣会社の担当者と話して登録する形式のことです。来社時間を確保する必要がないため、手軽に行えます。さらに自分のスキルや経験、希望条件なども直接伝えられることから、お仕事紹介時にマッチングの精度を高められるでしょう。
ただし、担当者の顔や派遣会社の雰囲気を感じるのは難しく、就業してから「自分と合わない」と感じる可能性も0ではありません。
派遣登録で気を付けることは?
派遣登録の際に気を付けることは、主に以下の6点です。
- 派遣登録の説明会を無断で休んだり遅刻したりしない
- 清潔感のある身だしなみを意識する
- 嘘の経歴を言わない
- 派遣会社のルールなど重要事項をきちんとメモする
- 正しい言葉遣いで話す
- 事前に伝えられた物を忘れず持参する
なお今回は、最も一般的な「来社して派遣登録会に参加する」という前提で解説します。内容によってはWeb登録や電話登録に通じる部分もあるため、派遣登録方法に関わらずチェックしましょう。
派遣登録の説明会を無断で休んだり遅刻したりしない
派遣登録会は面接などの選考と異なるため、あまり重く受け取る必要はありません。だからといって当日無断で休んだり遅刻したりすると、派遣会社からの信用が下がり、「派遣先でも同じようにビジネスマナーを守れないのでは?」という不安を与えます。
一般常識やビジネスマナーの面で派遣会社が不安を感じると、せっかくスキルがあってもお仕事を紹介されにくくなるかもしれません。当日に休んだり遅れたりする場合は、必ず早めに連絡して相手に不安を与えないようにしましょう。
清潔感のある身だしなみを意識する
派遣登録会は面接ではないため、スーツを着る必要はありません。とはいえ、最低限清潔感のある服装を着ることが無難です。シャツがヨレヨレで清潔感がなかったりあまりにラフ過ぎたりすると、よい印象は与えられません。
派遣会社としても「派遣先で就業する際に問題ない服装を着てくれるか?」という面はチェックしたいため、可能な限り清潔感のあるカジュアルな服装で参加するよう気を付けましょう。髪についても、「色が明るすぎる場合は黒染めする」「過度に長ければ結ぶ」などの対応が必要です。
嘘の経歴を言わない
「よい条件の求人を紹介してほしい」「早くお仕事を見つけたい」などと考えるあまり、虚偽の経歴やスキル、資格を申告した場合、嘘が発覚した際に派遣会社からの信用を失います。とくに「◯◯の資格を保有しているからこそ、この派遣先を紹介した」などの場合、派遣先での就業が打ち切られるだけでなく、派遣会社からお仕事を紹介してもらえなくなる可能性も高いです。
経歴や資格などの嘘はいずれ発覚するため、正直に伝えて現状に合ったお仕事を紹介してもらいましょう。派遣会社によっては、資格取得を含めてキャリアのステップアップをサポートしてくれるため、わざわざ嘘をつくリスクを犯す必要はありません。
派遣会社のルールなど重要事項をきちんとメモする
派遣登録会では、派遣会社のルールや時給、給与の受け取り方、福利厚生、研修制度など重要な項目を説明してくれます。説明された項目をメモしておくことで、担当者側に何度も確認する手間が省けます。
また、福利厚生や研修などの内容を把握しておけば、「怪我をしたので補償してほしい」「ステップアップに向けて研修を受講したい」など、必要なタイミングに応じてスムーズに対応できるでしょう。
正しい言葉遣いで話す
派遣登録時に敬語が正しくなかったり粗暴な言い方をしたりすると、派遣会社に対して「社会常識がない」という印象を与えてしまいます。先ほどの無断欠席や遅刻と同じく、社会人としての常識に欠けるような印象を与えると、お仕事を紹介してもらいにくくなるかもしれません。希望のお仕事を紹介してもらうためにも、言葉遣いには気を付けましょう。
相手の目を見て笑顔でコミュニケーションを取れれば、相手に安心感を与えられます。とくに電話登録の場合は、自分の言葉だけで相手への印象が決まるため、ゆっくりハキハキと話すことが大切です。
事前に伝えられた物を忘れず持参する
派遣登録会では、以下のような持ち物が必要なため、忘れずにチェックしておきましょう。
- 本人確認書類
- 印鑑
- 履歴書や職務経歴書
- 履歴書や職務経歴書用の写真
- 銀行口座情報がわかるもの
- 筆記用具
必要な持ち物を忘れると、その分だけ登録が遅れて就業開始日も後ろ倒しになるため注意しましょう。
派遣登録〜お仕事開始までの基本的な流れ
来社登録の場合は、以下の流れで登録してお仕事を開始することが一般的です。
- 1派遣会社のサイトに必要事項を入力する
- 2派遣会社のサイト上(あるいは電話)で日程を予約する
- 3派遣登録会に参加する
- 4担当者と面談して自分の希望条件やスキル、経験などを伝える
- 5条件に合うお仕事を紹介してもらう
- 6希望が合えば就業を開始する
まずは派遣会社のサイト上で、以下のような必要事項を入力します。
- 個人情報(氏名・生年月日・住所など)
- 今までのプロフィール
- 希望条件(職種・給与・勤務地・勤務時間など)
- スキル関連(スキル・保有資格・業務経験など)
上記の入力情報をもとに面談が実施されるため、なるべく細かく書いておきましょう。この時点で、複数の派遣会社に登録して比較するのもありです。必要事項の入力後は派遣登録会の日程を予約します。
予約日になったら派遣登録会に参加します。この登録会への参加によって「本登録完了」とするケースが多いです。登録会は「マンツーマン」「複数人でまとめて開催」のいずれかで実施されます。どのようなスタイルかは事前にチェックしておきましょう。
一通り説明を受けた後は、個別で担当者と面談を行います。履歴書や面談の内容をもとに、自分にマッチするお仕事があるかを探していきます。場合によっては、「タイピングスキルチェック」「英語力のチェック」など簡単なテストを行うため押さえておきましょう。
こうした面談やスキルチェックを経て、希望に沿ったお仕事を紹介してもらえます。その場で希望のお仕事が見つかることもあれば、少し時間がかかるケースもあります。あまりにも条件が厳しいとお仕事の紹介が難しくなるため、注意しましょう。
アデコなら派遣登録はWebで完結!
一般的な派遣登録の流れは上記の通りです。直接派遣会社の雰囲気を把握できる点は魅力的ですが、一方で「日程調整が面倒」「オフィスまでが遠い」などの理由で登録を迷っている方もいるでしょう。
アデコの場合は、以下のように派遣登録から就業開始までをWeb上で完結できます。
- 1Web上でアデコに登録する
- 2メール認証およびプロフィールや職歴、希望条件などを登録する
- 3希望条件をもとにMyPage経由でお仕事を紹介してもらう
- 4希望の派遣先で就業を開始する
サイトの登録情報をもとにお仕事を紹介してもらうため、日程調整や移動の手間がかかりません。さらに、詳しい希望条件や職歴などは電話面談でヒアリングしており、「Webの情報だけでは自分の希望が伝わりきらないのでは?」という心配もありません。就業中も専任のキャリコーチが継続的にサポートするため、不安を都度解消しながら安心して働けるでしょう。
「簡単に派遣登録を終わらせたいが、お仕事の希望もしっかり聞いてほしい」という方は、ぜひアデコの活用もご検討ください。アデコの具体的なお仕事開始までの流れは下記ページをご覧ください。
アデコの派遣登録の流れについて詳しくはこちらお仕事紹介までをスムーズに進めるコツ
派遣登録からお仕事紹介までをスムーズに進めるには、以下のコツを意識しましょう。
- 担当者に自分のスキル・経験を明確に伝える
- 就業条件・希望を明確に伝える
- Web登録で完結する派遣会社を活用する
担当者に自分のスキル・経験を明確に伝える
以下のような項目を明確に伝えることで、派遣会社の担当者も紹介するお仕事を選びやすくなります。
- 自分のスキルや保有資格
- これまでの業務経験
スキルや業務経験を正しくアピールできれば、即戦力として働ける就業先を見つけやすいでしょう。とくにWeb登録の場合は、担当者と直接話さずサイト上の情報をもとにお仕事を紹介してもらうため、なるべく詳細にスキルや経験を記入することが大切です。
細かい記入項目については、派遣会社ごとで異なります。例えばアデコの場合は、主に以下の項目で自分のスキルや経験をアピールできます。
- プロフィール(自分の強みと弱み・キャリアビジョンなど)
- 職歴(仕事内容・言語スキルなど)
- ファイル(職務経歴書などの書類)
- 資格・スキル
職務経歴書も充実させることで、担当者が派遣社員のスキルや経験について理解を深められるうえに、競争率が高い求人において自分の優先度を上げてもらいやすくなります。アデコの具体的な記入項目を知りたい方や、職務経歴の重要性をもっと把握したい方は下記ページをご覧ください。
MyPage 登録情報の確認・変更マニュアルはこちら 職歴入力の重要性について詳しくはこちら就業条件・希望を明確に伝える
スキルや経験だけでなく、以下のように具体的な就業条件や希望も伝えましょう。
- 希望条件(時給・勤務地・勤務日数・就業時間など)
- 就業したい業界・業種・職種
入社後のミスマッチを防ぐためにも、就業条件やその他の希望は明確にしておきます。また、「介護(あるいは育児)があるため特別な配慮が必要」などの事情があれば、遠慮なく伝えましょう。
ただし、希望条件を最初から盛り込みすぎたり逆に絞りすぎたりすると、なかなか自分にマッチするお仕事を見つけられません。例えば「給与が高い・残業がない・有給消化率が100%・自分の得意分野を生かせる」のように多くの条件を挙げても、すべてを満たす派遣先を見つけるのはどうしても難しいでしょう。
求人探しに時間がかかってしまうため、「今までの業務経験」「大切にしたいポイント」などをもとに希望条件に優先度を付けると、スムーズにお仕事を選べるようになります。具体的な優先順位の付け方などは下記ページもご覧ください。
お仕事探しの優先順位を明確化について詳しくはこちらWeb登録で完結する派遣会社を活用する
来社登録の場合は、どうしても日程調整や訪問の手間が発生するうえに、説明会が終わらなければお仕事を紹介してもらえません。
一方、Web上で登録を完結できる派遣会社なら、早めに自分の希望を伝えてお仕事を紹介してもらえます。Web上で完結しつつ、アデコのように電話で希望条件をしっかりヒアリングしてくれる派遣会社もあるため、「就業開始までの期間を短くしてミスマッチも防ぎたい」という方は活用しましょう。
来社不要で簡単に登録したいならアデコがおすすめ
上記で解説したように、アデコなら来社不要で派遣登録ができるため、お仕事紹介までのスピードを早められます。サイトの登録情報だけでなく、電話で詳しい内容をヒアリングして認識の齟齬が生まれないように配慮しているため、手間をかけず自分にマッチしたお仕事を探したい方には最適です。
就業開始後も、キャリアコーチによる定期的なサポートを受けられます。職場での不安や今後のキャリアなどについて相談できるため、安心して働けるでしょう。
来社の手間をかけず、自分の希望条件にマッチしたお仕事を手軽に探したい方は、ぜひアデコの活用をご検討ください。