Excelでエラーを非表示にするには
エラーを表示させない方法のひとつで、IF関数とISERROR関数を組み合わせて使います。
ISERROR(イズエラー)関数
書式 | =ISERROR(対象) | |
---|---|---|
引数 | 対象 | エラーかどうかを調べたいデータ エラーならTRUE(真)、エラーでないならFALSE(偽)を返す |
セル[D4]に打率を求め、作成した数式をセル[D8]までコピーしましょう。
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セル[D4]をクリックします。
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「=C4/B4」の数式を作成し、確定します。
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オートフィル機能を使用して、セル[D4]に作成した数式をセル[D8]までコピーします。
セル[D5]と[D7]は、空白セルを計算式に使っているので、「エラー表示」となってしまいます。
ISERROR関数を使って、セル[D11]から[D15]までの数式がエラーになるかどうかを判定しましょう。
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セル[D11]をクリックします。
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[数式]タブをクリックします。
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[その他の関数▼]ボタンをクリックします。
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[情報▶]をポイントします。
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一覧から「ISERROR」をクリックします。
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[関数の引数]ダイアログボックスが表示されます。
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引数を設定します。
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[OK]ボタンをクリックします。
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セル[D11]に「FALSE」と表示されます。
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数式バーに「=ISERROR(C11/B11)」と表示されます。
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オートフィル機能を使用して、セル[D11]に作成した数式をセル[D15]までコピーします。
先ほどエラー値が表示された数式の結果には「TRUE」が、打率が計算される数式の結果には「FALSE」が表示されます。
ISERROR関数は、「エラーになりますか?」とExcelに問い合わせる関数です。
「TRUE」の結果は、「そのとおり、エラーになります」という意味で、
「FALSE」の結果は、「違います、エラーになりません」という意味です。
IF関数とISERROR関数の組み合わせ
エラー表示となってしまう場合と、打率が計算される場合の両方に対応するために「IF関数」と「ISERROR関数」を組み合わせます。
作成する数式の意味:エラー表示となる場合には、そのエラーを表示させる代わりに「0.000」を表示、エラーにならない場合には、「打率」を表示
IF関数とISERROR関数を使って、エラー表示はさせずに、打率を表示しましょう。
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セル[D18]をクリックします。
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[数式]タブをクリックします。
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[論理▼]ボタンをクリックします。
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一覧から「IF」をクリックします。
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[関数の引数]ダイアログボックスが表示されます。
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[論理式]ボックスにカーソルを表示したまま、[名前ボックス]の▼をクリックします。
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ISERROR関数をクリックします。(最近使っていれば、一覧に表示されます。)
ISERROR関数の表示がない場合、[その他の関数]をクリックします。 - 8
[関数の挿入]ダイアログボックスが表示されます。
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関数の分類-「情報」を指定します。
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関数名-「ISERROR」を指定します。
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[OK]ボタンをクリックします。
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[関数の引数]ダイアログボックスが表示されます。
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引数-テストの対象に「C18/B18」を設定します。
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数式バーに「=IF(ISERROR(C18/B18))」と表示されます。
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数式バーの「IF」をクリックします。
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「IF」関数の[関数の引数]のダイアログボックスが表示されます。
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引数を設定します。
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[OK]ボタンをクリックします。
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セル[D18]に打率が表示されます。
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数式バーに「=IF(ISERROR(C18/B18),0, C18/B18)」と表示されます。
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オートフィル機能を使用して、セル[D18]に作成した数式をセル[D22]までコピーします。
エラーが表示されたセル[D19]と[D21]には、「0(0.000)」が表示されます。